引越しの際、住民票や免許証の住所変更はすぐ行うかと思います。
同様に、本来は車検証の住所変更やナンバープレートの変更が必要になるのですが、そのままにしているケースも意外と多いです。
では、その車を売却することになった場合、手続きで不都合はあるのでしょうか?
結論をいうと、車は他県ナンバーのままでも普通に売却できます。
ただし、追加書類が必要になるので、その点は注意しましょう。
というわけで今回は、他県ナンバーの車を売る方法について簡単に解説します。
引越しの際に本来必要な車の手続き
まずは、引越しの際に必要だった車の手続きを一応確認しておきましょう。
引越しで必要になる車関連の手続きは、以下のとおりです。
- 運転免許証の住所変更
- 車庫証明の変更
- 車検証の住所変更
- ナンバープレートの変更(管轄の運輸支局が変わる場合)
- 自賠責保険の住所変更
手順としては、このような流れになります。
まずは、免許証の住所を変更して、次に車庫証明を取得します。
そこで手に入る「自動車保管場所証明書」は、そのあとの車検証の住所変更で必要です。
(ナンバープレートの変更は、必要に応じて車検証の変更と一緒に行います)
特に困ることはありませんが、自賠責の住所変更も最後に行うのが通常の流れです。
ただ、これらの手続きは誰かが教えてくれるわけではないので、車検証やナンバーがそのままになっている事もあるかと思います。
他県ナンバーでも車はそのまま売却できる
でも、安心してください。
前述したように、住所変更していない他県ナンバーの車でも問題なく売却できます。
要は、車検証に書かれている「所有者」が「あなた本人」であることを証明できれば良いんです。
しかし、契約で必要な「印鑑証明書の現住所」と「車検証の住所」が異なるはずです。
これでは、「車の所有者」と「売却の契約者」が同一人物であるという証明にはなりません。
したがって、このような場合は、「車検証の住所」から「印鑑証明書の現住所」までの繋がりを公的書類で証明する必要があります。
他県ナンバーの車を売るときの必要書類
そこで必要になるのが、以下の書類です。
書類 | 内容 | 交付場所 |
住民票 | 現住所と前住所 | 現住所地の役所 |
戸籍の附票 | その戸籍における全ての住所歴 | 本籍地の役所 |
住民票の除票 | 過去の住所地とその前後の住所地 | 過去の住所地の役所 |
車検証の住所から引っ越したのが1回だけなら、必要なのは「住民票」のみです。
しかし、2回以上引っ越した場合は、「住民票」に加えて「戸籍の附票」または「住民票の除票」が必要になります。
とにかく、あなたの住所履歴を公的書面上で証明できればOKなので、必要に応じて上記の書類を用意しましょう。
そうすれば、住所変更していない車でも問題なく売れます。
なお、必要書類に関しては、ディーラーや買取店のスタッフから説明があるはずです。
それに従って用意すれば大丈夫だと思います。
まとめ
ここまで説明したように、本来なら引越しの際に車検証を住所変更する必要がありますが、忘れていた場合はそのままでも車は売却できます。
ただし、「車検証の住所」から「現住所」の繋がりを証明する必要があるため、「住民票」「戸籍の附票」「住民票の除票」といった書類の提出を求められるはずです。
その書類さえ用意すれば、車の売却は問題ありません。
あとは相見積もりを必ず取って、車をできるだけ高く売ることにフォーカスしましょう!