初めて車を売る際、「どうすれば良いかわからない」と漠然とした不安を感じている人もいるかと思います。
また、「愛車をできるだけ高く売りたい」と考える人もいるはずです。
そこでこのページでは、車を売る際に注意しておきたいポイントについてまとめます。
注意点は以下のとおりです。
- 車を高く売るなら「下取り」ではなく「買取り」
- 買取店1社だけの査定はNG
- 交渉が苦手ならしなくても良い
- 査定前に洗車・車内清掃・消臭対策をする
- 契約内容をチェックしてトラブルを回避する
- 自動車税・リサイクル料金の還付について確認する
- 任意保険の手続きを忘れずに行う
- 個人売買やネットオークションで車を売らない
初めて車を売る人は、最低限これらの注意点は押さえておきましょう。
そうすれば、契約後のトラブルの心配もなく、車を売ることができます。
さらに、あなたの車を高く売ることもできます。
それでは、以上の注意点についてそれぞれ詳しく説明します。
【注意点1】
車を高く売るなら「下取り査定」ではなく「買取査定」
まず理解しておきたいのは、基本的な車の売却方法についてです。
車を売る方法は、大きく分けて「下取り」と「買取り」の2つがあります。
下取りとは、「次に購入する車の販売店で車を売ること」です。
ですから、「売却」と「購入」を1つの店舗で行うことになります。
下取り価格は、次の車の購入費用から値引きされる形で反映されます。
買取りとは、「中古車買取店に車を売ること」です。
大手買取店は、車の買取りだけでなく販売も行っているところがあります。
ただ、買取を専門で行っているお店もたくさんあります。
そのような買取店で車を売る場合、「売却」と「購入」を別々のお店で行うことになります。
わかりやすく言えば、車を「ディーラーなどの販売店」に売るか、「買取店」に売るかの違いです。
下取り査定の場合、車を安く売ることになる理由
ディーラーなどの販売店は「車を売ること」がメインの仕事になります。
ディーラーでは、下取りした車を自社で販売することがほとんどです。
そのため、下取り車を再び流通させて利益を得ることをあまり得意としていません。
また、自社販売するということは在庫としての期間が長くなりますから、それだけ管理コストがかかります。
ですから、ディーラーでの下取り価格は「管理コストを差し引いた査定額」になります。
したがって、下取りの場合は「高額査定になりにくい」というデメリットがあります。
買取査定のほうが車は高く売れる理由
一方、買取りを専門で行っている業者の場合、買い取った車をすぐに業者オークションに出品します。
また、それ以外にもさまざまな販売ルートを持っているため、管理コストをかけずに素早く手放すことができます。
つまり、買取店のほうがディーラーより「買い取った車を再び売って利益に換えるノウハウ」に長けているのです。
買取店は、その利益を査定額に反映させてくれます。
ですから、車を高く売ることを考えれば、「買取り」のほうが「下取り」より有利になります。
これは車を売るときの最も基本的なポイントですから、必ず押さえておきましょう。
【注意点2】
中古車買取店1社だけで査定を受けるのはNG
車を高く売るのであれば、「買取り」のほうが適しています。
ただし、どこの買取店でも良いというわけではありません。
買取店によって「販売ルート」や「得意とする車のタイプ」「査定基準」などが異なるため、査定額に差が生じるからです。
ですから、実際に査定をしてもらわなければ、どこのお店が高く買い取ってくれるのか判断することはできません。
見積もりを比較できれば、最も条件が良いお店を選ぶことができます。
つまり、愛車をできるだけ高く売ることができます。
ただ、複数社から見積もりを取るのが面倒に感じるかもしれません。
そこで便利なのが「車一括査定」です。
車一括査定を利用すれば、複数の買取店に一括で査定の依頼ができす。
ですから、簡単に見積もりを比較することができます。
あなたは、そのなかから一番高く買い取ってくれるお店を選ぶだけです。
このサービスでは、あなたの車を買い取りたいと考えている業者を自動でピックアップしてくれます。
ですから、自分でお店を探す手間がかかりません。
また、自宅で査定をしてくれるため、わざわざ買取店を何社も回る必要もありません。
ですから、「車を高く売りたい人」「時間のない人」にとって最も有効な手段になります。
このサービスにはほとんどの大手買取店が加盟しているため、車を売るのが初めてでも安心して利用できます。
無料ですから、気軽に試してみてください。
このポイントが、車を高く売るには最も重要です。
【注意点3】
車を安く買い叩かれないために交渉のポイントを心得ておく
車を売る際、「高く買い取ってもらうためには交渉が必要になる」と思うかもしれません。
しかし、相手は買取りのプロです。
ですから、下手に交渉するための文句を考えても、あまり効果はないです。
ただし、誰でも簡単にできるポイントが2つあります。
1つは、相見積もりを取る際、「一番高く買い取ってくれるお店に売る」と伝えることです。
そうすることで、業者間で価格競争が起こり、査定額を引き上げることができます。
注意しなければいけないのは、売却先を即決しないことです。
良くあるのが、「この場で決めくれたら、○○万円プラスします」というセールストークに押されて、売却先を即決してしまうケースです。
しかしこれでは、見積もりを比較して最高値を引き出すことはできません。
ですから、その場合は「他でも査定してもらってから決めます」と言っておきましょう。
もう1つのポイントは、「納得いけばすぐに売りたい」という気持ちを伝えることです。
買取店としても、「売る気はないけど査定だけをしてもらいたい」という人には、なかなか強気の査定額を提示しにくいものです。
ですから、売りたいという気持ちを見せおくだけで、高値を引き出す効果があります。
したがって、交渉の際は難しいことを考えずに、
- 「高く買い取ってくれるお店に売る」
- 「納得いけばすぐに売りたい」
この2つだけを伝えおけば大丈夫です。
【注意点4】
査定前に洗車・車内清掃・消臭対策をしておくのが無難
「車をキレイにしても査定には響かない」という意見もありますが、少なくとも好印象を与えることはできます。
そうすれば、丁寧に扱われた車ということが伝わるため、査定でプラスに働くことは十分に考えられます。
とくに「におい」には注意したほうが良いです。
ペットやタバコなどのにおいが染み付いてしまっている場合は、査定前に最低でも2~3回は消臭対策をしておきましょう。
そうすれば、査定時の印象を大きく下げることは避けられます。
ただ査定に関わらず、今までお世話になった愛車ですから、「感謝の気持ちを込めて、キレイにしてから手放す」ことも大切かと思います。
【注意点5】
車売却後のトラブルを回避する
売買契約を交わしたあとで、車に「故障が見つかった」「修理歴があった」などの理由で査定額を下げられてしまうケースがあります。
査定士もプロですから、このようなケースは少ないです。
しかし、非常にトラブルにつながりやすいポイントですから、「瑕疵担保責任」については必ず聞いて確認しておきましょう。
また、「別のお店のほうが高く買い取ってくれるから、契約をキャンセルしたい」というケースも考えられます。
この場合、買取店に損失が生じれば、違約金を請求される可能性があります。
違約金については必ず契約書に書かれていますが、内容がよくわからないときは直接お店に確認するべきです。
「瑕疵担保責任」「キャンセル」などは契約後のトラブルにつながりやすいですから、十分に注意しましょう。
【注意点6】
自動車税・リサイクル料金の還付について確認する
車を売る際には、経過していない分の自動車税が戻ってきます。
しかし、税事務所から法的に還付されるわけではありません。
ほとんどの場合、自動車税は査定額に含まれる形で買取店から払い戻しされます。
たとえば7月に車を売った場合、8月から3月までの「8ヶ月分の自動車税」が査定額に含まれます。
ただし、自動車税の還付されることを知らないと、あいまいにされる可能性があります。
ですから、見積もりを取る際には、自動車税の還付金がいくら含まれているのかをきちんと確認する必要があります。
また、リサイクル料金も返金されます。
リサイクル料金は「廃車にする人が最終的に負担するお金」だからです。
ただし自動車税と同様、法的に払い戻しされるのではなく、査定額に含まれる形になるので、ここもよく確認しておきましょう。
【注意点7】
任意保険の手続きを忘れずに行う
車を売ることに頭がいっぱいになり、任意保険の手続きをうっかり忘れてしまうことがあります。
任意保険の手続きを忘れてしまうと、無駄に保険料を支払ったり、新しい車に保険が適用されなかったりするため、注意しなければいけません。
車を手放すときに必要となる任意保険の手続きは、以下3つのいずれかになります。
車を買い替える場合⇒「車両入替」
まず、車を買い替える場合は、「車両入替」の手続きが必要になります。
これは、保険が適用される車を変更するためのものです。
これをしないと、新しい車で事故を起こしたときに保険が使えないことがあります。
売却後、車に乗らない場合⇒「解約」
売却後、車にもう乗らないという人は任意保険を「解約」しましょう。
これをしないと、いつまでも保険料を払い続けることになります。
売却後、しばらく車に乗らない場合⇒「中断処理」
売却後、「車にはしばらくは乗らないが、また乗る可能性がある」という人は、「中断制度」を利用しましょう。
中断制度とは、「次に車を購入するときに、現在の保険等級を引き継げる」というものです。
これを利用すれば、新しい車を買うときに新規で保険に加入しなくても良いため、今までの保険料をキープできます。
いずれの場合も、保険会社に連絡すればすぐに手続きができますから、忘れずに行いましょう。
【注意点8】
個人売買やネットオークションで車を売らない
車をネットオークションなどで個人売買する場合、間に業者が入らないため、車が高く売れるケースがあります。
しかし車の売買は金額が大きくなるため、車に欠陥が見つかったり契約上の認識に違いがあったりした場合、トラブルにつながる可能性が非常に高くなります。
また、契約書を自分で用意しなくてはいけないため、手間もかかります。
したがって、初めて車を売る人にとってはデメリットが大きいため、個人売買やネットオークションで車を売ることはおすすめできません。
まとめ
ここまでの説明で、車を売る際にどのようなことに気をつければ良いのか理解できたと思います。
以上のポイントを押さえておけば、車を高く売ることができますし、トラブルも避けられるはずです。
少し面倒に感じるかもしれませんが、一つずつ進めていけば大丈夫です。
ここで説明したポイントに注意し、車を売る際に後悔しないようにしてください。
さらに、車をできるだけ高く売ることも考えましょう。
せっかく高額な車を売るのですから、適当にお店を探して売ると損をします。
ですから、車を売る際は、一括査定サービスを使うのがオススメです。
一番高値で買い取ってくれるお店が簡単に見つかるので、場合によっては数十万円も得することもあります。