車がバッテリー上がりを起こしたときの対処方法と注意点

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車のライトや車内灯の消し忘れなどで、バッテリーが上がってしまった経験はないでしょうか。
実際にそのような場面に出くわしたとき、「どのように対処したら良いか分からない」という人もいるかと思います。

車がバッテリー上がりを起こしてしまった場合、他の車から電気を一時的に分けてもらうことで、再びエンジンを始動させることができます。
この方法を「ジャンピングスタート」といいます。

しかし、ジャンピングスタートの作業をする際は、きちんと手順を守りながら安全に進めることが重要です。

ここでは、車がバッテリー上がりしたときの対処方法の手順と、作業する際の注意すべきポイントについて説明します。

目次

ジャンピングスタートとは

ジャンピングスタートとは、「車のバッテリーが上がってしまった場合、他の車から電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させることができる方法のこと」です。
ジャンピングスタートを行うには、「ブースターケーブル」と呼ばれる2本の専用コード(赤色が「+」、黒色が「-」)が必要です。

バッテリー上がりは、思わぬところで起こってしまう場合があります。
そのため、備えとしてブースターケーブルをトランクルームなどに置いておくことが大切です。
ブースターケーブルは、安いものだと1,000円程度で買うことができます。

ジャンピングスタートは、手順さえ守れば一般の人でも簡単に作業を進めることができます。

ジャンピングスタートの手順

ジャンピングスタートを行う際は、決められた順番で作業を進めることが重要です。
ジャンピングスタートの手順は以下のとおりです。

ジャンピングスタートの手順
  1. 電気を分けてくれる車(救援車)を用意する
  2. ブースターケーブルの点検
  3. バッテリー上がりした車の近くに止めて、エンジンを停止させる
  4. ボンネットを開けて、ブースターケーブルを手順どおりにつなぐ
  5. ケーブルがつながっていることを確認して、救援車のエンジンをかける
  6. アクセルを踏んで、エンジンの回転を少し高い状態に保つ
  7. バッテリー上がりを起こした車のエンジンを始動させる
  8. 救援車のエンジンを切り、ブースターケーブルをつないだときとは逆の順番で取り外す

この手順を守って作業を進めれば、JAFなどのロードサービスを呼ばなくても自分でバッテリー上がりに対処することができます。
しかし、作業中に感電などの危険を伴うポイントもあるため、手順を確認しながら慎重に行う必要があります。

ジャンピングスタートを行う際の注意すべきポイント

作業を安全に行うためには、それぞれの工程で注意すべきことがあります。
ここでは、作業中どこに気を付けるべきなのか詳しく説明します。

1.電気を分けてくれる車(救援車)を用意する

救援車がなければ、ジャンピングスタートを行うことはできません。
そのため、もし近くに助けを求められる車がなければ、ロードサービスを呼んで対処しましょう。

2.ブースターケーブルの点検

ケーブルの導線を覆う被膜が破れていないを確認します
ケーブルが断線していないかも見る必要があります。

さらに、バッテリー端子を挟むクリップ部分が壊れていないかを確認しましょう。
ケーブルに問題がある場合、作業が危険になるため使用してはいけません。

3.救助車をバッテリー上がりした車の近くに止めて、エンジンを停止させる

ジャンピングスタートを行うには、「救援車のエンジンルーム」と「バッテリー上がりした車のエンジンルーム」をブースターケーブルでつなぐ必要があります。
そのため、ケーブルが届くよう、車の正面を寄せ合うようにして停車させると良いです。

次に、救援車のエンジンを必ず切ります。このとき、ライトや車内灯がオフになっていることも確認する必要があります。
エンジンをかけたままケーブルをつないでしまうと、過剰な電流が流れ、ショートしたり感電したりする可能性があります

安全に作業を行うために、この段階で救援車のエンジンなどが完全にオフになっているかをきちんと確認することが重要です。

4.ボンネットを開けて、バッテリー同士をブースターケーブルでつなぐ

車のバッテリーには「プラス端子」と「マイナス端子」があり、ここではそれぞれの端子をケーブルでつなぎます。手順は以下のとおりです。

ブースターケーブルのつなぎ方
  1. 赤(プラス)ケーブルをバッテリーが上がった車のプラス端子につなぐ
  2. 赤(プラス)ケーブルの反対側を救援車のプラス端子につなぐ
  3. 黒(マイナス)ケーブルを救援車のマイナス端子につなぐ
  4. 黒(マイナス)ケーブルの反対側をバッテリーが上がった車のエンジンの金属部分につなぐ

最後のマイナスクリップを接続するとき、故障車のマイナス端子につなぐと火花が飛ぶ可能性があります。
バッテリーから出るガスに引火するのを防ぐためにも、「故障車のマイナス端子」ではなく、「バッテリーから離れたエンジンの金属部分」に必ずつながなくてはいけません

車の取扱説明書に、ケーブルをつなぐ箇所が書かれていることもあるため確認しておくと良いです。

5.ケーブルがつながっていることを確認して、救援車のエンジンをかける

正しくケーブルがつながっていることを確認したあとに、救援車のエンジンをかけます。
このとき救助車が「AT車の場合はパーキング」、「MT車の場合はニュートラル」なっているかを必ず確認します。
同時にサイドブレーキもかけておきます。
その理由は、救援車のアクセルを踏んだときに急発進してしまうことを防ぐためです。

6.アクセルを踏んで、エンジンの回転を少し高い状態に保つ

エンジンをかけると、バッテリーの電気が救助車から故障車への流れ始めます。
このとき、救助車のアクセルを軽く踏んで、エンジンの回転数を高い状態に保つ必要があります。
なぜなら、救助車の電気が故障車に奪われすぎてしまうのを防ぐためです。

7.バッテリー上がりを起こした車のエンジンを始動させる

次に、バッテリー上がりを起こした車のエンジンを始動させます。
エンジンがかかれば、走行することが可能になります。

しかし、ジャンピングスタートでエンジンがかかるようになっても、車は再びバッテリーが上がりやすい状態にあります
そのためエンジンをすぐに切らずに、1時間以上はエンジンを回しておく必要があります。

8.救援車のエンジンを切り、ブースターケーブルをつないだときとは逆の順番で取り 外す

無事にエンジンが動き始めたら、救援車のエンジンを切りましょう。

最後に、つないだケーブルを外します。
このとき、つないだときとは逆の順番で外す必要があります。
作業は以下の順番で進めます。

ブースターケーブルの外し方
  • バッテリー上がりした車のエンジンから黒ケーブルを外す
  • 救援車から黒ケーブルを外す
  • 救援車のプラス端子から赤ケーブルを外す
  • バッテリー上がりした車のエンジンから赤ケーブルを外す

以上で、ジャンピングスタートの作業が終わります。

まとめ

バッテリー上がりに対処する際に、注意すべきポイントをまとめます。

ジャンピングスタートの注意点
  • ブースターケーブルに破損がないか点検をする
  • ケーブルをつなぐ前、救援車のエンジン・ライトなどすべてオフにする
  • ブースターケーブルをつなぐ順番を守る
  • 最後のマイナスクリップを接続するとき、バッテリーから離れたエンジンの金属部分につなぐ
  • 1時間以上はエンジンを回しておく
  • ブースターケーブルを順番どおりに外す

ジャンピングスタートを行う際は、必ず手順と注意点を守って作業を進めることが重要です。
安全に作業を行うためにも、確認事項をきちんとチェックしながら慎重に進めましょう。

また、バッテリー上がりの原因(ライトの消し忘れなど)が特定できない場合は注意が必要です
このようなときは、バッテリー自体の寿命が近づいていたり、故障したりしている場合や、発電機の不調も考えられます。
そのまま修理せずに乗っていると、走行中にエンジンが止まってしまう危険性があります。
ですから、バッテリー上がりの原因が特定できない場合は、ディーラーや専門店で早めに点検をしてもらいましょう。

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