初めて車を売るとき、「どんなポイントに気をつければ良いのか」「できるだけ高く売りたいけど、どうしらいいか分からない」とさまざまな疑問が浮かんでくるかと思います。
車を高く売る最大のポイントは「車一括査定」を利用することです。
そうすることで複数の業者から見積もりを取ることができ、結果的に一番高く買い取ってくれるところを選ぶことができます。
しかし、「査定をしてもらう前の準備として行うべきポイント」や「契約時に注意すべきポイント」があります。
車を売るときには、このようなポイントを押さえておくことで安心して売却の段取りを踏むことができます。さらに、車を最高額で売ることができます。
ここでは、「売る前に知っておくべきこと」「売るお店の選び方」「契約時の注意点」ついてのポイントについて紹介します。
車を売る前にやっておくこと
車を売るときに、買取業者に車を査定してもらいます。
査定とは、「車をさまざまな項目をもとにチェックを行い、その車の価値(金額)を決めること」です。
査定では、「車種」「車の状態」「年式」「走行距離」「事故歴」などを調べます。
査定前に車の掃除・消臭をしておく
車を査定をしてもらう前には、「掃除」「消臭」をしておくことをおすすめします。
これをしておくことで査定士に好印象を与え、「大切に扱われた車」ということがアピールできます。
実際に、「車の印象」が査定額を左右することがあります。
とくに、臭いについては注意が必要です。
たとえば、「タバコの臭い」「ペットの臭い」などは査定時に大きなマイナスポイントとなります。
たとえ芳香剤の香りでも、その車の新たなオーナーにとっては「いい匂い」とは限りません。
そのため、車についている臭いはしっかり消臭しておくべきです。
その際は、「スチーム消臭剤」をおすすめします。
手軽に車の隅々まで消臭剤が行きわたり、効果的です。
車に染みついている臭いは、なかなか取れにくいものがあります。
そのため車を査定してもらう1ヵ月ほど前から、消臭グッズで3~4回ほど消臭作業をしておきましょう。
車の掃除も査定前にはしておくと良いです。
簡単に取り除ける程度の汚れは、大きくマイナス評価されることはありません。
ただ、査定士に好印象を与えるには車内の掃除をしておくべきです。
傷やへこみは修理しない
車に傷やへこみがあった場合、「査定をしてもらう前に修理しておこう」と考える人もいるかと思います。
確かに、傷やへこみがないほうが査定額はプラスになります。
しかし、「修理をしたことでアップした査定額」と「修理費」を比較したとき、修理費のほうが高くなるケースがほとんどです。
それでは、結果的に損をしてしまいます。
したがって、傷やへこみなどの修理費が高くなる場合は、直さずにそのまま査定をしてもらいましょう。
車を高く売るなら「買取り」
車を売る方法は、大きく分けて「下取り」と「買取り」の2つがあります。
下取りとは、「次の車の購入先で あるディーラーに今まで乗っていた車を引き取ってもらうこと」です。
そのときの査定額を新たに買う車の購入資金として充てることになります。
買取りとは、「買取業者に車を売ること」です。
買取りの場合は、「次の車の購入先」と「今までの車の売却先」は別々になります。
あなたが車を売るとき、「愛車をできるだけ高く売りたい」と考えるのであれば、買取りに出すべきです。
ディーラーは、新車を売ることが専門になります。
つまり、引き取った中古車の扱いを得意としていないため、中古車を再販し、利益を得るノウハウがないことが多いです。
したがって、ディーラーが損をしないためには、下取り価格を下げるしかないのです。
一方、買取業者の場合は、中古車を買い取って再び流通させることで利益を得ています。
言い換えれば、買取業者は利益を得るためには中古車を仕入れなければいけません。
つまり、「査定額を上げてでも車を買い取りたい」と考えるのです。
そのため、「下取り」より「買取り」のほうが車を高く売ることができます。
車を高く買い取ってくれるお店を探す
買取りが車を高く売るためのポイントだということは理解できたと思います。
さらに高値で車を売るには、「車一括査定」を利用することをおすすめします。
車一括査定とは、「簡単な入力をするだけで、複数の中古車買取業者に一括で査定依頼をすることができるサービスのこと」です。
まずは複数の買取業者から査定額の見積もり(査定をする前の概算)を取ります。
その中から高く査定額を付けてくれた業者を3~5社選び、実際に査定をしてもらいます。
複数の買取業者から提示された査定額を比較することで、一番高く買い取ってくれる業者を選ぶことができます。
さらに、交渉次第では査定額を引き上げることも可能です。
査定のときの注意点は、買取りしてもらう業者を即決しないことです。
よくあることですが、「この場で決めてくれたら5万円プラスします」というようなセールストークに押されて、売却を即決してしまう人がいます。
しかし、これでは査定額を比較することができません。
しかたがって、すべて見積もりをもらってからどこに売るのかを決めることが重要です。
車を売却したあとのトラブルを事前に回避する
実際によくある話ですが、車を売却したあとになって「故障が見つかった」「事故歴があった」などの理由で、最初に出してもらった査定額を下げられてしまうケースがあります。
また売買契約後に、「別の買取業者のほうが高く買い取ってくれるから契約をキャンセルしたい」ということも良くあるケースです。契約後のキャンセルはトラブルになりやすいです。
そうならないためにも、売却する際の契約書をしっかりと確認することが重要です。
- 車を引き渡してからキャンセル可能な期日
- 違約金(キャンセル料)が生じる条件やその金額
契約後のキャンセルはトラブルの元になりますから、最低限こららの事項はチェックしておくべきです。
たとえば、「キャンセル可能な期日は、車を引き渡した当日または翌日」とかなり短く設定している業者もあります。
なぜなら買取業者としては、引き取った車を在庫として長く保管しておくと、それだけコストがかかるからです。
そのため買取業者は、「できるだけ早く車を手放したい」と考えます。
「新しいオーナーが決まったあと」や「中古車オークションへ出品されたあと」でのキャンセルは、買取業者に損害が出てしまうため、違約金を支払わなければいけなくなります。
まとめ
車を売るときに押さえておきたいポイントをまとめます。
- 査定前にはあらかじめ車の消臭・掃除をしておく
- 車を高く売るために傷やへこみを直すと、修理費が高くなってしまうため損をする
- 車を高く売るためには、「下取り」ではなく「買取り」で売る
- 高額買取を実現するために「車一括査定サービス」を利用する
- 契約書の内容をしっかりとチェックし、契約後のトラブルを回避する
ここまで説明してきたポイントを押さえておくことで、愛車を確実に高く売ることができます。
査定の際は、複数の買取業者から見積もりをもらい、即決をせずに慎重に検討する必要があります。
さらに、契約書の内容をしっかりと確認することで、納得のいく金額で愛車を手放すことができます。