あなたは愛車の車内のにおいを気にしたことがあるでしょうか。
車を売る際、車内のにおいは重要な査定ポイントになります。
もし査定をしてもらう際に、「タバコ」や「ペット」のにおいなどが残っている場合は、マイナス評価され査定額が数万円下がるケースもあります。
なぜなら、売却した車の次のユーザーにとっては、前のオーナーが使用していたときのにおいは非常に不快と感じる可能性が高く、悪印象を与えるからです。
つまり、前の使用者のにおいなどが残っている場合、次のユーザーへ売りにくくなってしまうのです。
もちろん、買取業者や中古車販売店は引き取った車の車内をクリーニングしますが、「においが着いていることが査定額に影響する」ことは間違いありません。
したがって、車を売ろうと考えているのであれば、事前にしっかりと車内消臭を行うことが大切です。
そうすることで、買取業者の査定士に対して好印象を与えことができ、査定額アップにもつながる場合があります。
また、普段から定期的に車内消臭を行っておくことで、気持ちよく車を使えます。
しかし、車内のにおいを効果的に取り去るにはどうしたらよいのでしょうか。
カー用品店にはたくさんの車内消臭グッズがあるため、どれを選べばよいのか迷ってしまう人もいるかと思います。
そこでこのページでは、車内の消臭方法や消臭グッズの特徴について説明します。
臭いをピンポイントで消臭するのは難しい
車内のにおいはさまざまな要因が混ざり合っています。
たとえば、「タバコ」「ペット」「食べこぼし」「汗や体臭」「シートのホコリや汚れ」「エアコンの汚れ」などがにおいの要因となります。
つまり、においの要因となるものにターゲットを絞って消臭を行っても、他の臭いの要素が残っているため完全に消臭することができません。
したがって、車内の消臭を効果的に行うためには、消臭グッズの特徴を理解したうえで正しく使い分ける必要があります。
消臭グッズをタイプ別に正しく使い分ける
消臭グッズをただやみくもに使っても、においを上手に取ることはできません。
消臭グッズの特徴をきちんと理解し、タイプ別に使い分けることで効果的に消臭を行うことができます。
車内のにおいは車を売却する際の査定では重要なチェックポイントになります。
ここでの説明を理解し、査定前にしっかりと消臭しておきましょう。
消臭グッズには、大きく分けて「スチームタイプ」「置き型タイプ」「スプレータイプ」の3つがあります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
スチームタイプ
スチームタイプのものは、除菌と消臭成分が配合された霧状の消臭剤を車内に充満させます。
霧状の消臭剤が広がるため、シートの布地の奥やエアコンのなかまで消臭効果が届きます。
それでは、スチーム消臭剤の使い方について説明します。
使い方の手順は以下のとおりです。
- 食べもの、飲みもの、タオル、ティッシュペーパーなどは車内から出しておく
- 車のエンジンをかけてA/C(エアコン)ボタンをオンにする
- エアコンの設定を「車内循環モード」「温度は最低温度」「風速は最大」にして、吹き出し口を上向きする(車内全体にスチームを循環させるため)
- 車の窓をすべて閉め切る
- 消臭剤のボタンを押して助手席の足元に置く
- 車から降りて、スチームが出なくなるまで10分ほど放置する
- 消臭が終わったら、車のドアをすべて開けてしっかり換気を行う
スチームタイプは、短時間で車の隅々まで消臭することができるため非常に効果的です。
1ヵ月の間に2回から3回程度使うと効果をより実感することができます。
置き型タイプ
置き型タイプは、車内においておくことでゆっくりと消臭効果が持続します。
におい成分は空気より重いため下に降りる傾向があります。
そのため、置き型タイプの消臭剤はシートの下や運転席以外の足元に置くことが重要です。
置き型タイプを使ううえで知っておくべきポイントは、「置き型タイプはにおいを取り除いた状態をキープするためのもの」ということです。
つまり、においが充満している状態で置き型タイプを使っても消臭効果としては不十分です。
したがって、置き型タイプはスチームタイプで消臭を行ったあとで使用すると効果的なのです。
スプレータイプ
スプレータイプは、ピンポイントで消臭を行う場合に便利です。
たとえば、食べものや飲みものをこぼしてしまったとき、車内にスプレー消臭剤を置いておけば、すぐにその箇所へ消臭剤を噴きかけることができます。
また、人がよく座る運転席や助手席は汗や体臭が染みついています。
そのため消臭剤をシートにスプレーしておくとこで、汗のにおいや体臭を取り除くことが期待できます。
普段からその車に乗っている人は、車内のにおいに慣れているため感じにくくなっています。
しかし、他の人とっては不快に感じられてしまう可能性が十分にあるのです。
したがって、スプレータイプでシートなどのにおいを消臭しておくことは非常に効果的です。
エアコンフィルターもチェックする
エアコンのスイッチを入れた瞬間に悪臭が車内に充満したことはないでしょうか。
これは、においの成分や汚れがエアコンフィルターに着いていることが原因です。
スチーム消臭などを行っても、エアコンフィルターに着いたにおい成分や汚れを取り除くことはできません。
せっかく消臭を行ってもエアコンフィルターが汚れていては、においの元を再び車内にまき散らしてしまうことになります。
エアコンのにおいが気になる場合には、エアコンフィルターの交換を行いましょう。
カー用品店で売られているエアコンフィルターには、におい成分やカビ菌などをしっかりときれいにしてくれる商品があります。
交換方法の説明もきちんと書かれているため、初めての人でも自分で取り替えることができます。
もちろん、カーショップでフィルター交換を依頼することもできます。
まとめ
ここまでの説明で、消臭グッズの特徴や使い方について理解できたのではないでしょうか。
車内の消臭を上手に行うためには、まずスチーム消臭剤で充満したにおいを取り除きましょう。
そのあと、置き型タイプの消臭剤でその効果を持続させることができます。
また、食べこぼしなどでにおいが着いてしまった場合は、スプレータイプが効果的です。
しかし、エアコンフィルターの汚れが車内のにおいの原因になっている場合があります。
エアコンのにおいが気になる場合は、まずエアコンフィルターを交換するべきです。
この方法で車内の消臭を上手に行えば、より快適な空間にすることができます。
また、車を売る際に消臭対策をしっかりと行うことで、査定額アップにつなげることも可能です。