車を売る際、「何から始めたらいいの?」と疑問を持つ人もいるかと思います。
また、「どうせなら高く売りたいけど、どうすればいいの?」と思う人もいるはずです。
そんな不安を解消するためにも、車を売るときの全体の流れを理解しておくことは重要です。
そこで今回は、車売却時の流れを詳しく説明します。
また、「車を高く売るための手順」についても紹介します。
車を売るだけなのか買い替えるかによって手順は変わる
まずは、車を売ったあとのことを決める必要があります。
車を売って、今後は乗る予定がない人は気にする必要はありません。
しかし、買い替えを考えている人は、車を売る前に新しい車をどれにするのか決めなければいけません。
なぜなら、購入する車を決めてから納車されるまで一定期間がかかるからです。
中古車の場合は、早ければ半月ほどで納車されるケースもありますが、新車の場合は納車まで数ヶ月待たなければいけないことがあります。
ですから、新しい車を決める前に今の車を売ってしまうと、納車されるまで車がない状態になります。
ここでは、「売却のみ」と「買い替え」それぞれの流れを簡単に知っておきましょう。
車を売却して、今後は車を買う予定がない場合
今後、車を買う予定がない人は、「車を高く売る」ことだけを考えれば大丈夫です。
車を高く売るには、できるだけ早く手放すと良いです。
なぜなら、それだけ還付される自動車税や自動車保険料の額が大きくなるからです。
また、所有期間が伸びると、それだけ車は古くなってしまい、価値を下げてしまいます。
車を高く売るのにオススメなのが「車一括査定」です。
このサービスは無料で利用できて、自宅まで査定しにきてもらえます。
また、複数の買取店に見積もりを取れるため、高く買い取ってくれるお店を簡単に見つけることができます。
車を買い替える場合
車を買い替える場合は、売却の手続きを進める前に、まず新しい車をどれにするのか決める必要があります。
新車の場合は、ディーラーで購入することになります。
しかし中古車の場合、車によって条件が大きく異なるため、新車よりは探すのに時間がかかります。
ですから、今乗っている車の車検が近づいていたり、故障を繰り返したりするのであれば、できるだけ早めに探し始めると良いです。
購入する車が決まれば、次に売却の手続きを進めます。
この際、「ディーラーなどの販売店で下取りに出そう」と考えると思います。
なぜなら、「購入」と「売却」の手続きが一箇所で済むため、手間がかからないからです。
しかし、「できるだけ高く売って購入費用の足しにしたい」と考える人は、下取りではなく一括査定で車を売るべきです。
そちらのほうが、確実に車を高く売ることができるからです。
ただ、車を高く売ることにあまりこだわらない人には、「ディーラー下取り」のほうが適していると思います。
次の車を購入する予定のない人は、「できるだけ早く」「できるだけ高く」売ることを考えましょう。
車を買い替える人は、「新しい車を決めてから、今まで乗っていた車を売る」という流れになります。
その際、手間を省きたい場合は、車を下取りに出すと良いです。
しかし、車をできるだけ高く売り、そのお金を新車の購入費用に充てたいという場合は、車を買取り出すことをオススメします。
車売却の流れ
上記で紹介した車一括査定は、車を高く売るには最適な方法です。
ここでは、一括査定を利用するときの流れをステップごとに詳しく説明します。
なお、ディーラーや近所の買取店で売る場合も、基本的な流れは同じです。
実際に査定を申し込んでから入金までは、1~2週間ほどかかります。
ただ、必要書類がすでに用意してあり、いつでも引き渡せる状態であれば、早くて3日で手続きを完了することも可能です。
それでは、流れに沿って具体的なポイントを説明します。
STEP1
車一括査定に申し込む
最初に、車一括査定サイトに申し込みをします。
この際、あなたの名前や住所、売りたい車の簡単な情報を入力します。
1分程度で登録は完了します。
車種名、グレード、年式、走行距離などを予め確認しておくとスムーズに登録できます。
そのあと、複数の買取店がピックアップされますから、そのなかから実際に査定してもらう業者3~5社を選びましょう。
STEP2
買取店からのメール・電話で出張査定のスケジュールを決める
申し込みが完了すると、早ければ登録しから数分後、遅くても2日以内には買取店からメールや電話で連絡がきます。
その内容は、査定額(概算)のお知らせや出張査定の案内になります。
市場での人気が高い車であれば、多くの買取店から連絡がくると思います。
対応に少し手間がかかりますが、買い取りたい業者がたくさんいるということは高く売れるチャンスでもあります。
ですから、1社ずつ丁寧に対応していきましょう。
車を高く売るコツは、複数の買取店から見積もりを取ることです。
そのため、最低でも3社は査定をしてもらうべきです。
できれば5社ほど査定してもらうと、高額買取につながりやすくなります。
出張査定のスケジュールを決めるときのポイントは、同じ日に査定をしてもらうことです。
たとえば以下のよういに、査定時間は1社につき1時間くらいを目安にして、同じ日程で3~5社の出張査定のスケジュールを組みましょう。
週をまたいで査定日を分けると、スケジュールを調整するのが大変になります。
また、査定日から契約までの期間が長くなってしまうと、査定額が下がってしまう場合もあります。
なぜなら、市場相場は日々変動するからです。
したがって、査定スケジュールはできるだけコンパクトに組むよう意識すると良いです。
STEP3
車を査定をしてもらう
査定ではさまざまな情報を確認することがありますから、立ち会う必要があります。
その際、「車検証」や「自賠責保険証明書」もチェックされるため、用意しておきましょう。
また、付属品やメンテナンス手帳などが手元にあれば、一緒に提示できるようにしておきます。
査定だけであれば10~20分程度で済みますが、そのあと査定額や契約についての説明があります。
その際、各社からもらった名刺に査定額をメモしておくと、あとで比較しやすくなります。
また、「査定額の保有期間」や「代車サービス」など、気になるポイントも確認しておきましょう。
これらも比較する条件になります。
ただ、この場では交渉する必要はありません。
交渉するのであれば、査定額が出そろってから後日電話で行いましょう。
STEP4
買取価格の交渉をする
査定額が出そろったら、それぞれの買取店に後日電話をして、交渉をしていきます。
たとえば、以下のような査定額を提示された場合で考えてみましょう。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
査定額 | 80万円 | 70万円 | 60万円 |
査定をしてもらった業者から上位3社を選びます。
2社でも良いですが、査定額を競わせるのは多いほうが効果的です。
交渉の方法は以下のとおりです。
- 2、3位の業者に1位の査定額をいい、もっと高く売れるか聞いてみます。
- 金額が上がったら、1位の業者に連絡して、「他社が85万円提示されていますが、そちらは80万円が限界ですか?」と交渉します。
そこでアップしないようなら、本当に限界かもしれません。 - もし希望額を聞かれたら、この段階では言ってもOKです。
このとき、プラス5万円(この場合は90万円)程度を希望額として伝えます。 - 「90万円は無理ですが、88万円ならどうでしょう」という流れで決着することが多いです。
交渉を有利に進めるには、「すぐにでも売れるタイミングで査定をしてもらう」ことです。
なぜなら、車の引き渡しが査定日から1ヶ月も先になってしまうと、買取店としては積極的な査定額を提示しにくいからです。
ですから、「納得いけばすぐにでも売る」という意思は伝えておくと良いです。
交渉に抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、業者側は比較されることは承知しています。
ですから気にせずに、積極的に交渉していきましょう。
ただ、交渉が苦手な人はこのステップは省いても大丈夫です。
見積もりを取ったら、そのなかから一番高値をつけてくれたお店を選ぶだけで十分です。
STEP5
車売却の準備をする
交渉後、一番条件の良かった買取店に売却の意思を伝えます。
その際、「必要書類」「引き渡し日」「引き渡し場所」などの説明があるはずです。
ここでやることは、主に書類の準備です。売却に必要な書類は以下のとおりです。
- 自動車検査証(車検証)(現住所と氏名を確認)
- 自動車納税証明書(有効期限を確認)
- 自賠責保険証明書
- 印鑑登録証明書(発行後3ヶ月以内のもの2通)
- リサイクル券
一般的には、これらの書類が必要になります。
紛失した場合、再発行に時間がかかることも考えられますから、早めに準備しておくと良いです。
この段階で、査定をしてもらった他社へもお断りの連絡は必要ですから、きちんと対応しましょう。
また、車を乗り換える場合は、任意保険の切り替えも忘れずに行う必要があります。
保険会社に連絡をすれば、すぐに手続きの対応をしてくれます。
STEP6
車を引き渡す
車を引き渡す前に、車内にあるCDやDVDなどの私物はすべて取り出しておきます。
また、ナビに個人情報などが記録されるいるケースが多いため、忘れずに消去しておきましょう。
買取店が自宅まで車を引き取りに来てくれることがほとんどですが、代車を借りる場合は、自分でお店に行かなければいけないケースもあります。
また、売買契約はこのタイミングで行うことが多いです。
このとき、売却に必要な書類を渡し、買取店が用意する書類に実印を押す必要があります。
また、契約書にサインをする際は、内容をしっかり確認してからにしましょう。
STEP7
車の買取金額が振り込まれているか確認する
基本的に、入金は引き渡し日ではなく後日になります。
早ければ2~4日後には、買取金額が指定口座に振り込まれます。
ただ、週末などを挟むと振り込みが遅れる場合があるため、入金日をあらかじめ買取店に確認しておくと安心です。
まとめ
ここまでの説明で、車を売るときの流れを理解できたと思います。
車の売却のみを行う場合は、上記で説明した売却の流れにそって手続きを進めましょう。
しかし車を買い替える場合は、次に乗る車を探すことが先決です。納車までの段取りが決まったら、納車日の2週間ほど前から売却の流れにそって準備を進めます。
車を売るときは、何かと不安を感じるかもしれません。
しかし、ここで説明した流れを理解した上で手続きを進めれば問題ありません。ぜひ参考にしてください。
なお、車を高く売るためには、複数社から見積もりを取って比較することが重要になります。
その際は、無料一括査定を利用するのが最も賢い方法です。
さらに、上記で説明した交渉にチャレンジすれば、愛車をより高値で売ることができると思います。