車はとても高額な買いものです。現金一括で買えれば一番良いですが、ほとんどの人がローンを組んで車を購入するのではないでしょうか。
しかしローンについての知識がないため、不安を感じる人もいるかと思います。
自動車ローンをどこで組むかによって、その特徴や金利は異なります。
たとえば、金利が高い自動車ローンは審査がゆるいところが多かったり、逆に金利が低いところは比較的審査が厳しいところが多かったりします。
そしてローンを組むときに最も重要なのは、「自分のライフスタイルに合ったローンを選ぶこと」です。
つまり、自分の収入と借入金額を照らし合わせて、無理のない返済計画を立てることが肝心です。
さらに、ローンを組む前には以下にある5つのポイントについて注意しなければいけません。
- 頭金の用意
- ローンの返済期間
- 金利のタイプ
- キャッシング・カードローン
- 携帯電話料金の支払い
自動車ローンを組む前の準備として、これらのポイントをきちんと確認しておくことが重要です。
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
頭金をできるだけ多く用意する
頭金とは、「車をローンで購入する場合、最初に支払う現金のこと」です。
ローンを組むときには頭金が必要になりますから、必ず用意しておきましょう。
ローンを組むところによっては、頭金がなくてもローンを組める場合があります。
しかし、「金利が高くなる」「月々の返済額が高くなる」などのデメリットがあるため注意しなくてはいけません。
頭金をできるだけ多く用意しておくことで、借入金額を減らすことができます。
つまり、「月々の返済額」や「金利手数料」を安く抑えることができるのです。
また、低金利のローンは審査が厳しいという特徴がありますが、頭金をきちんと用意しておくことで審査を有利に進めることができます。
ただし、手持ちの貯金をすべて頭金として使ってしまうことは避けましょう。
手持ちの現金がゼロでは、もしものときに困ってしまいます。
ですから頭金は貯金とは別に貯めておき、用意できた段階でローンを組むことをおすすめします。
自分に合ったローンの返済期間
ローンは、「返済期間が短いほど低い金利で借りられる」という特徴があります。
そのため、ローンの返済期間はできるだけ短くしたほうが良いです。
しかしローンの返済期間を短くするほど、月々の返済額が高くなります。
そのためローンの返済期間を決めるときは、毎月の返済額がいくらになるのかを確認することが重要です。
その上で、自分の収入からきちんとやりくりできるのか慎重に検討しましょう。
ただしローンの返済期間を長くすれば、それだけ多くの金利手数料を払うことになります。
ですから返済期間が長ければ月々の返済額は安く抑えられますが、結果的に支払総額が高くなります。
したがって、毎月いくらまでローン返済に充てられるのかを把握し、可能な範囲で返済期間を短くすると良いです。
固定金利と変動金利の特徴
金利のタイプには、大きく分けて「固定金利」と「変動金利」があります。
ここでは、それぞれの特徴について説明します。
固定金利は長期向き
固定金利とは、「借り入れしたときに決められた金利がローン完済まで適用されること」です。
つまり、ローンが終わるまで毎月の返済額を一定にすることができるため、「毎月のやりくり」や「将来的な返済計画」の見通しが立てやすいというメリットがあります。
しかし、借り入れ後に金利が低下した場合、結果的に変動金利に比べて金利負担が大きくなる可能性があります。
ただ、金利の下がり幅が大きくなったときには、再び固定金利ローンを組み直すことで金利負担を減らせる場合があります。
このような固定金利タイプが向いているケースは、「金利の上昇が予測される場合」「借入金額が比較的多い場合」「長期で借り入れする場合」などです。
つまり、固定金利の特徴は、「変動金利を選んだ場合の金利上昇に対するリスクを避けることができる」「長期的な見通しが立てれる安心感がある」ということです。
変動金利は短期向き
変動金利とは、「公定歩合(基準金利)や市場の動向などに合わせて適用される金利が変わること」です。
変動金利は「低金利時代」や「金利下降時期」ではメリットを受けやすいです。
また変動金利の場合は、ローン契約時は固定金利より低い金利で借り入れすることができます。
しかし、金利が上昇すれば、それだけ金利負担が大きくなり返済額が高くなります。
したがって、借り入れしたときだけではなく、金利が上がった場合でも返済していけるのかを慎重に検討する必要があります。
変動金利タイプが向いているケースは、「金利の下降が予測される場合」「借入金額が少ない場合」「短期のローンを組む場合」などです。
つまり、変動金利は契約時の金利が固定金利より低いため、短期や小額のローンを組む場合は支払い総額を低く抑えられ得をする可能性があります。
キャッシング・カードローンは解約しておく
賃金業者から借り入れが4件以上ある場合は審査に通ることが難しいため、新たにローンを組むことはできません。
そのため、まずは借り入れしているものをできるだけ完済して数を減らしておくことが先決です。
実際に借り入れをしていなくても、キャッシングやカードローンを契約しているだけでも1件としてカウントされます。
これは、クレジットカードのキャッシング枠も同様で、使っていなくても枠があるだけで1件にカウントされてしまいます。
したがって、使っていない「キャッシング」「カードローン」がある場合は、事前に解約しておくことをおすすめします。
ただし、クレジットカードのキャッシング枠の場合は「ゼロ」にしておくだけで大丈夫です。
携帯料金の支払い延滞に注意
上記では、「借り入れが何件もあると審査が通らない」と説明しました。
それでは、携帯料金はどうでしょうか。「携帯料金はローンじゃないから大丈夫」と考えるかもしれません。
確かに利用料金だけの延滞なら問題はありません。
しかし、多くの人は端末の本体価格を分割で購入し、月々の利用料金と一緒に支払っています。
そのため、審査ではこれもローンと同じ扱いになるのです。
したがって、携帯料金の支払い延滞などは信用情報(個人の年収やローン、公共料金の支払い情報のこと)に関わります。
信用情報はローン審査に大きく影響するため、携帯料金の支払いにおいても十分に注意する必要があります。
まとめ
ローンを組むということは、その後何年にも渡って返済を続けることになります。
もちろんローン審査に通ることは重要ですが、まずは頭金をしっかり用意し、借入額をできる限り少なくすることが賢明です。
その上で、毎月の返済額と自分の収入とのバランスが取れるよう返済期間を慎重に決め、無理のない返済計画を立てるべきです。
まずはここでの説明を十分に理解してから、車購入の準備を進めるようにしましょう。