車はレジャーや買い物、通勤などにとても便利で、生活を豊かにしてくれます。そのため車を購入するときは、買ったあとの想像を膨らませながらワクワクして車を選ぶと思います。
しかし、「購入後にローン返済や維持費が毎月いくらかかるのか」について深く考えずに購入を決めてしまう人もいるのではないでしょうか。
車を買うと、「毎月のローン返済」や「ガソリン代、駐車場代、自動車保険、税金、車検費用などの維持費」の支払いが生じます。ですから、維持費を考えずに購入すると、「毎月の支払いが驚くほど高くて車を維持できなくなった」ということにもなります。
日々の生活をより良くするための車ですが、所有することで生活を苦しくしてしまっては本末転倒です。したがって、車を購入する前に「ローン返済と維持費がどのくらいかかるのか」について確認しておくことが大切です。
そこでこのページでは、ローンや維持費について説明します。車に関わる毎月の出費についてあらかじめ考えることで、安心して車の購入を決めることができます。
車の購入代金の支払い方法を検討する
車を購入する際、代金の支払い方法には大きくわけて「現金での一括払い」か「ローンやクレジットなどの分割払い」があります。
現金一括払いにすると金利がかからないため、支払い総額を最も安く抑えることができます。そのため、手持ちの資金に余裕がある人は、現金一括払いが一番良い方法です。
しかし、車は高価な買いものであるため、分割払いを選ぶ人のほうが多いかと思います。分割払いの場合、毎月返済していく金額には金利が含まれます。また、「どこでローンを組むのか」や「支払い期間」によって金利が異なるため、きちんと情報を集めたうえで検討することが重要です。
ここでは、分割払いの特徴について確認しておきましょう。
金融機関のローン払い
ローン払いとは、「銀行などの金融機関からお金を借りて、車の購入代金を支払う方法のこと」です。いわゆる「マイカーローン」と呼ばれるものは、これに当たります。購入代金を販売店に支払ったあとは、金融機関に対して毎月の返済を行います。
ローン払いのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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ローン払いでは、「審査に通るための条件が厳しい」というデメリットはありますが、条件を満たしていれば低金利でお金を借りれるため、支払い総額を安く抑えることができます。
また、長期でローンを組めるため、「毎月の支払いを抑えて、無理のない返済計画を立てたい」という人にもおすすめです。さらに、ローン返済中でも車を自分名義として所有できるため、完済していなかったとしても車を自由に売ることができます。
ディーラーなど販売店のクレジット払い
クレジット払いとは、「信販会社が車の購入費用を立て替えて支払ってくれる方法のこと」です。いわゆる「ディーラーローン」と呼ばれるものも、これに当たります。信販会社とは、「信用販売(消費者の信用に基づいて代金を立て替えてくれる)を行う業者のこと」です。
車を購入したあとは、信販会社に対して毎月の返済を行います。一般的に、ディーラーなどの販売店でのローンは、このクレジット払いのことを言います。
クレジット払いのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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クレジット払いは、「ローン払いに比べて金利が高いため、支払い総額が高くなる」というデメリットがあります。また、金融機関でローンを組む場合より長期の返済計画を立てれないため、毎月の返済額が高くなってしまう場合があります。
クレジット払いの場合、返済中は車の所有権が自分にはないため、もし車を売りたくなったとき、非常に手間がかかります。
しかし、審査が通りやすいというメリットがあります。また、書類の準備や手続きは販売店が行ってくれるため、「手続きに時間や手間をかけたくない」という人にはおすすめです。
車の維持費について考える
車を所有するために必要なお金は、購入費用だけではありません。「ガソリン代」「駐車場代」「自動車保険料」「税金」「車検費用」など、車を維持するための出費は大きな負担になることがあります。そのため、購入前に「毎月の維持費がいくらかかるのか」ということを想定しておくことが大切です。
ここでは、それぞれの維持費がどれくらいかかるのかを説明します。
ガソリン代
毎月かかるガソリン代は、「使う頻度」や「車の燃費性能」によって変わります。たとえば、毎日の通勤で車使う場合は、移動距離にもよりますが、ガソリン代として30,000円は覚悟しておきましょう。しかし、勤めている会社から交通費が支給される場合は、休日に使う分のガソリン代だけを考えれば大丈夫です。
また、「タイヤの空気圧チェック」や「エンジンオイルの交換」などのメンテナンスをきちんと行い車を良い状態に保つことで、車の燃費は向上します。ガソリン代を節約するためには気をつけておきたいポイントです。
駐車場代
自宅に駐車場がない場合は、毎月の駐車場代を払って借りることになります。
駐車場代は、その地域や建物によって大きく異なります。たとえば、地方のアパートなどでは、5,000円程度で駐車場を借りられるところがあります。しかし、都心部のマンション暮らしとなれば、駐車場代だけで30,000円以上かかります。
駐車場を借りる場合は毎月の支払いが生じるため、しっかりと確認しておきましょう。
自動車保険料
車に乗るときは、自動車保険に必ず加入することになります。
保険料が安い人の場合、年間で20,000円程度ですが、高い人の場合は100,000円以上かかることもあります。
保険料を毎月支払うか、一度に年払いするかによっても金額は変わってきます。購入前には、保険会社の担当者に保険料がいくらになるのかを確認しておきましょう。
自動車税
自動車税とは、「毎年4月1日時点での車の所有者が支払う税金のこと」です。自動車税は、車種や排気量(エンジンの大きさ)によって異なります。
軽自動車の場合は、年間10,800円と安いです。しかし、普通乗用車では、年間29,500円~111,000円の自動車税がかかります。
自動車税は非常に大きな出費になるため、購入しようとしている車の税金がいくらなのかを調べておくと良いです。また、自動車税の通知書は1年に1回しか送られてきません。そのため車の購入後は、自動車税のことを忘れてしまわないように注意しましょう。
車検費用
車検費用には、「重量税」「自賠責保険料」「点検費用」「手数料」などがあります。さらに車に不調な部分があり部品交換が必要となった場合、新しい部品代と工賃がかかります。たとえば、車検に通すためにタイヤの交換をしなければいけない場合、すべて含めると車検費用が20万円以上かかってしまうケースがあります。
車検費用は思いもよらず高額な出費になる可能性があるため、計画的に資金を用意しておくべきです。
まとめ
ここまでの説明で、車を購入したあとにどうのようなお金がかかるのか理解できたのではないでしょうか。
毎月のローン返済額や維持費は、あなたが選ぶ「支払い方法」や「車種」などによって大きく変わります。そのため、自分の場合はいくらになるのかを事前に確認し、車に関わる毎月の出費を計算しておくことが重要です。
そうすることで、「無理することなく車を維持できるか」を判断することができます。