車を手放す際、「できるだけ高く売りたい!」と思うのは当然のことです。しかし実際に、車を高く売るために何をしたらいいのか疑問に思うのではないでしょうか。
車を高く売るために押さえておきたいポイントは、以下の8つです。
車を高く売るための8つのポイント
- 車一括査定サービスを必ず利用する
- 中古車買取業者の査定額を比較して交渉する
- 車が高く売れる時期に売却する
- 車検期間が近付いても、車検に通さない
- 洗車・車内の掃除をする
- 査定前に車の傷やへこみは直さない
- 消臭グッズで車内の臭いを取り除いておく
- 社外品パーツに交換している場合は、純正品パーツも一緒に査定してもらう
以上8つのポイントを押さえておけば、車を最高値で買い取ってもらうことができます。
このページでは、車を高く売るための8つのポイントについて、それぞれ詳しく解説します。
【Point1】車一括査定で高価買取してくれるお店を見つける
車を高く売るうえでは、このポイントが最も重要で、かつ効果的です。
単純に考えて、車を高く売るためには、「高く買い取ってくれるお店」を見つける必要があります。なぜなら、お店によってニーズや流通ルート、査定基準が異なるため、それぞれの査定額に大きな差が生じるからです。
たとえば、図のようにA・B・Cの3社に査定してもらったところ、査定額に60~80万円の差が生じました。しかし、A社だけにしか査定をしてもらわなかったらどうでしょうか。それだけで、単純に20万円も損をすることになります。
したがって、車を高く売ることを考えると、できるだけ多くの買取店に査定をしてもらうことが重要になります。
そうすれば、各社の査定額を比べることができるため、一番高く買い取ってくれるお店を簡単に見つけることができます。
ただ、複数の業者に査定してもらうにしても、1社ずつ問い合わせて依頼するのは面倒です。
そこで便利なのが「車一括査定サービス」です。
車一括査定サービスには、全国200社以上の買取店が加盟しています。そのなかから好条件のところにまとめて査定を依頼できるため、各社の査定額をカンタンに比較できるのが特徴です。
ですから、「車を高く売りたいけど、どこに査定してもらえばいいの?」と迷っている人でも、高値で買い取ってくれるお店が必ず見つかります。
したがって、車をできるだけ高く売るためには、一括査定サービスを使うのが最も確実です。
【Point2】車を高く売るなら中古車買取店の査定額を比較して交渉する
前述のとおり、一括査定サービスを利用して複数社の査定額を比べれば、最高値で買い取ってくれるお店が見つかります。
しかし、さらに言えば、買取店との「交渉」にもチャレンジしてほしいです。なぜなら、車の買取価格がさらに高くなる可能性があるからです。
とはいっても、難しく考えることはありません。買取店と査定交渉するときは、以下3つのポイントを意識しましょう。
■交渉のツボ【その1】他社の買取価格と比較することを伝える
■交渉のツボ【その2】買取価格を比較して交渉する
まずは3~5社から査定を受け、各社の買取価格を比べてみましょう。
さらに、そこでの「最高額」を基準に交渉を進めます。たとえば、3社から査定を受けました。
- A社「60万円」
- B社「70万円」
- C社「80万円」
この場合、最高額はC社の「80万円」です。
そこで、A社またはB社に電話をして、「他社は80万円でしたが、それよりも高く買い取ってもらえますか?」と聞きます。そうすることで、最高額だった80万円より、さらに高値がつく可能性があります。
■交渉のツボ【その3】車の売却を即決しない
買取業者は交渉の際、「この場で決めてくれたら、○○万円プラスします」と契約を迫ってくるケースがあります。しかし、その言葉に乗せられて、売却を即決しないでください。それでは、「最高額」を引き出すことはできません。
車を高く売るためには、各社の査定額を比べて、そのうえで交渉することが重要です。しかし、即決してしまうと、十分な比較ができません。
もしその場で契約を迫られたら、「ほかにも査定を受けてから決めます」と、きっぱり断りましょう。
このように、他社の条件を引き合いに出せば、交渉を有利に進められます。ですから、一括査定サービスで各社の買取価格を比較したうえで、ぜひ交渉にもチャレンジすることをオススメします。
なお、査定交渉のコツについてさらに詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。
【Point3】車を高く売るには高価買取が狙える時期に査定を受ける
車を高く売るためには、「時期」についても注目すると良いです。
■車が高く売れる時期【その1】大型連休の前
結論から言うと、車が高く売れる時期は「大型連休の前」です。なぜなら、連休になると、中古車を買う人が増えるからです。
そこで買取店は「大型連休の前」に中古車を買い取り、在庫を準備しておく必要があります。ですから、「大型連休の前」になると、普段よりも積極的な買取価格をつけてくれる傾向があります。
■車が高く売れる時期【その2】決算期の前
また、「9月」と「3月」は車業界でも決算期に当たります。この月になると、車販売店はキャンペーンなどを行うため、普段よりお得に車を買うことができます。
そのため、1年のうちで「9月」と「3月」は、最も車が多く売れる時期になります。
車を高く売ることを考えると、「車が最も売れる決算期の前」が狙い目です。具体的には、「1~3月」や「7~9月」です。
つまり、簡単に言うと、「車がたくさん売れる少し前の時期」が「車が高く売れる時期」ということです。
実際のところ、大型連休や決算期のまえになると買取業者の動きも積極的になり、大手買取店のテレビCMも良く見かけるようになります。それだけ買取店は「車を売ってほしい!」と考えている証拠です。
ですから、時期を調整できるのであれば、その時期を狙って車を売れば、高値がつく可能性は高まります。
車は古くなると価値が下がる
しかしながら、中古車にも「鮮度」のようなものがあり、売却時期を先延ばしにするほど「古い車」と見なされてしまいます。
つまり、車を売るタイミングを調整するにしても、売却時期を遅らせることがデメリットになってしまう可能性があります。
したがって、車の売却時期を決める際は、「できるだけ早く売る」というのも一つのポイントになります。
なお、車が高く売れる時期については、次の記事でさらに詳しく解説しています。売却時期を検討したい場合は、一度参考にしてください。
⇒車を売る時期はいつがベスト?高額査定を狙えるタイミングを徹底解説!
【Point4】車を高く売りたいなら査定前に車検を通さない
車検時期が近づいている場合、「車検を通してからのほうが車を高く売れるのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか。
車検が「切れそう」でも「切れている」でも問題なし!
しかし、実際のところ、新たに車検を通しても、査定額にはほとんど影響しません。なぜなら、業者側は「格安で車検を行う方法」を知っているからです。つまり、車検が切れそうでも、あまり問題視をしないのです。
したがって、車検を通したからといって、車が高く売れるわけではありません。むしろ、車検費用がかかった分、あなたが損をしてしまいます。
ですから、車検が近づいていても、通さずにそのまま車を売りましょう。たとえ車検が切れてしまっても、車は問題なく売れます。公道は走れませんが、業者にレッカーしてもらえば良いだけの話です。
車検の有効期限が残っていることがマイナス査定になる?
反対に、車検が残っている車の場合、業者は買い取ったあと、すぐに手放す必要があります。なぜなら、日に日に車検の有効期限が短くなってしまうからです。
つまり、「車検の有効期限が残っている」ということは、買取店にとってリスクになることもあるのです。
車を売る際、車検の有効期限を気にする必要はありません。車検がほとんど残っている場合は、査定額が多少プラスになりますが、「車検が切れそう」という点が査定でマイナスになることはないです。
そのため、査定額がアップさせるために車検を通しても、せいぜいプラスになるのは1~2万円程度で、かえって車検費用を負担しただけ損をしてしまいます。
ですから、車を手放すときに車検が近づいていても、通さずにそのまま車を売るのが得策です。
【Point5】車を高く売るなら洗車・車内の掃除をしておくと査定の印象アップ
車を高く買い取ってもらうためには、外装・内装をキレイにしておくと良いです。なぜなら、査定前に車をキレイにしておくことで、買取店に対して「この人は車を大切に乗っている」とアピールできるからです。
たとえば、「乱暴に扱われた車」と「大切に扱われた車」では、どちらほうが高く評価されるでしょうか。
結論は後者です。車への扱いは「外装」だけでなく、エンジンなどの内部にも影響します。ですから、買取店は「大切に扱われた車」を好み、査定においてもプラスに働きます。
したがって、「車を大切に乗っていた」ということをアピールするため、査定前は車をキレイにしておくことをオススメします。「洗車で落ちる程度の汚れは査定に影響しない」という意見もありますが、やらないよりはやったほうが良いです。
【Point6】車買取で損をしないためには、傷やへこみがある中古車でも直さずにそのまま売る
当然のことですが、「傷」や「へこみ」は査定のマイナスポイントになります。そのため、見た目が変わるくらいの傷やへこみは、直してから査定したほうが高額査定につながります。
高額な修理費に要注意
ただし、注意しなければいけないのは、その「修理費」です。せっかく修理して査定額が上がったとしても、結局、出費のほうが高くついて損をしてしまいます。
たとえば、修理費に10万円かかったのにも関わらず、査定額が3万円しか上がらなかったらどうでしょうか。この場合ですと、結果的に、7万円も損をすることになります。
小さな傷やへこみなら修理費が安くなることもありますが、ほとんどの場合、ボディの修理には数万~数十万円の費用がかかります。しかし、それだけ費用をかけて修理しても、査定額がプラスになるのは微々たるものです。つまり、修理にお金をかければかけるほど、損をしてしまいます。
したがって、たとえ車に傷やへこみがあっても、修理はぜずに、そのまま査定をしてもらってください。修理をして少しでも高く売りたい気持ちもわかりますが、結局のところ、修理費のほうが高くついてしまいます。
この場合は、「やること」ではなく「やってはいけないこと」になります。
【Point7】車を少しでも高く売るには査定前に車内の消臭対策をしておく
自分以外の車に乗ると、「車内がにおう」と感じることがあります。普段からその車に乗っている本人にとっては気にならないかもしれませんが、ほかの人からすれば「嫌な臭い」と感じられてしまうことは良くあります。つまり、あなたの車も「臭い」が付いている可能性があるのです。
そこで、査定までの間に、できるだけ車内の消臭対策をしておくことをオススメします。
まず大事なことは、臭いの原因となるタバコ、ペット、汚れ、芳香剤をシャットダウンすることです。体臭も原因になるため、車内でできるだけ汗をかかないように工夫することも必要です。
さらに、市販の消臭グッズで査定前に3~4回ほど消臭対策をしましょう。たとえば「スチーム消臭剤」は、車の隅々まで効果が行き渡るのでおすすめです。また、車のシートを日光にしっかりと当てながら、窓を開けて風を通すのも効果的です。
消臭対策をすることで、査定スタッフに好印象を与えられるレベルまでには改善できます。完璧とまでは言いませんが、大きなマイナス評価は避けられるはずです。
車内の消臭対策について、詳しくは次の記事を参考にしてください。
【Point8】社外品パーツに交換している場合は、純正品パーツも一緒に売却すると車は高く売れる
純正品ではなく、自分で購入した社外品パーツでも、場合によってはプラス査定になることがあります。しかし、反対にマイナス査定になる可能性もあります。
社外品パーツを付けているのであれば、まずはそのままの状態で査定をしてもらいましょう。そのときに純正品パーツも残っていれば、一緒に査定してもらってください。純正品パーツが残っていることが分かれば、マイナス査定は避けられます。
たとえば、「高級メーカーのアルミホイール」や「エアロパーツ」などは、プラス査定になることが多いです。もし社外品パーツでマイナス査定になるようなら、残っている純正品も合せて買い取ってもらえば問題ありません。
ディーラー下取りの場合は、社外品がマイナス査定になる
ちなみに、ディーラーで下取りに出す場合は、社外品パーツが大きなマイナス査定になることがあります。なぜなら、ディーラーは純正の中古車以外は扱うのが苦手だからです。そのため、人気の高い装備でも、ディーラーでは評価してもらえないのです。
したがって、とくに社外品パーツを装備している車は、ディーラーではなく、買取店で査定してもらうことが重要です。
もし取り替えた純正品を処分したのであれば、その装備のままで構いません。その状態でも高く評価してくれる買取店を探すことが肝心です。
車を高く売る方法8選で最も重要なポイント
今回は、車をできるだけ高く売るためのポイントを8つ紹介しました。ここでのポイントを押さえておけば、あなたの車を最高値で売ることができます。
とくに重要なのは、複数社の買取価格を比べることです。お店によって査定額になかりの差が生じるため、条件を比較しないと確実に損をします。
その際、一括査定サービスを利用すると、各社の査定額をカンタンに比較できます。
上記のポイントをすべて実践するのは難しいかもしれませんが、これだけは最低限押さえておきましょう。そうすれば、納得できる価格で車を売れるはずです。