車購入時の予算の組み方と注意点

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車を購入する際に、「月々の維持費やローンの支払いがいくらになるのか」「年間でどのくらいの出費になるのか」ということをよく考えずに決めてしまう人もいるのではないでしょうか。

しかし、車の購入予算をきちんと組まないと、あとになってから「ローンや維持費などの出費が想定外に膨らんでしまったため、車を維持できなくなった」ということになってしまう可能性があります。

したがって、車を購入する際は、「頭金がいくらまで準備することができるのか」「月々や年間の出費がいくらになるのか」ということを想定したうえで、車の購入予算を組むことが重要です。

そこでこのページでは、車を購入するときの具体的な予算の組み方を紹介します。

目次

購入費用と年収のバランスを見る

車を購入するときの予算を組むときに、まずは購入にかかる費用の総額と年収のバランスを見ましょう。

購入費用の総額が年収の3割から5割程度が予算の目安になります。

たとえば年収400万円の場合、購入予算の目安は「120万円から200万円」になります。
もちろん、購入費用がこの目安より低ければ問題なく購入することができます。
しかし、購入費用がこの目安より超えた場合は、生活費を圧迫してしまう可能性があります。

購入費用は、車の本体価格だけではありません。
その他に、「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険料」「リサイクル預託金」「登録手続き手数料」「納車前の点検費用」など、さまざまな諸費用がかかります。

「プライスボードに表示されている価格で車が買える」と勘違いしてしまうケースが良くあります。
しかし、車を購入する際にかかる費用は、「車両価格と諸費用(10万円~30万円以上)を合わせた金額」になるため、注意する必要があります。

ただし、「手持ちの資金で一括購入できる」「購入費用の半分を頭金として用意できる」「車の買取りなどで得たお金を購入費用に充てられる」という場合は、予算を引き上げても問題ないことがあります。
そのため、「年収の3割から5割程度」というラインは、あくまで目安であること覚えておきましょう。

自動車ローンの返済額について考える

車は高価な買いものです。現金で一括購入できれば金利分を支払わなくて済むため、一番良いです。
しかし、ほとんどの人がローンを組んで車を購入すると思います。
その場合、まず頭金を支払い、残りを分割した金額が月々の返済額になります。

さらに、毎月のローン返済額には「金利」が加わります。
金利とは、「車を購入する際に、お金を借りたり立て替えてもらったりしたことに対する手数料のこと」です。
金利は、借り入れする場所やタイミング(キャンペーンとして金利を下げる場合がある)によって異なります。

月々の返済額は「借入金額」「返済期間」「金利」によって異なります。
それでは、具体的に毎月の返済額がいくらになるのかを計算してみましょう。
金利を4%で計算した場合、月々の返済額は以下のようになります。

月々のローン返済額(金利4%の場合)

借入金額月々の返済額
3年ローン(36ヶ月)
月々の返済額
5年ローン(60ヶ月)
100万円29,524円18,417円
200万円59,048円36,834円
300万円88,572円55,250円

※自動車ローン返済シミュレーションはこちらです⇒ローンシミュレーション

この表を見れば、借入金額や返済期間によって月々の返済額が大きく異なることが理解できると思います。

  • 頭金を増やすことで借入金額を減らす
  • 金利の低いところでローンを組む

これらの方法で、月々の返済額を抑えることが可能です。

大切なことは、毎月の収入から無理なくローン返済をしていけるかを見極めることです。
そのためには、自分が車を購入する際にいくらまでなら月々のローン返済に充てられるのかをあらかじめ想定しておくことが大切です。

車の維持費について考える

車を購入したあとに支払っていくお金はローンの返済額だけではありません。
それ以外にも、「自動車保険料」「駐車場代」「ガソリン代」などの維持費がかかります。
また、「自動車税は1年に1回」「車検費用は2年に1回」のペースで支払っていかなくてはいけません。

ここでは、毎月の維持費がどのくらいになるのかを考えてみましょう。

  • 自動車保険料
    自動車保険(任意保険)とは、「自賠責保険(強制保険)では補償されない部分をカバーするために加入する保険のこと」です。
    加入は義務付けられていませんが、ほとんどの人が任意保険に加入しています。
    自動車保険料は、安い人の場合は毎月2,000円程度で、高い人の場合は毎月10,000円以上かかります。
  • 駐車場代
    駐車場代は、持ち家の駐車スペースを使う場合はかかりません。
    しかし、駐車場を借りている場合は、毎月の駐車場代を支払う必要があります。
    駐車場代は、住んでいる地域によって大きな差が生じます。
    地方のアパート暮らしであれば5,000円程度、街の中心部のマンション暮らしであれば30,000円以上はかかります。
  • ガソリン代
    ガソリン代においても、車の使用頻度によって異なります。
    たとえば、通勤用に使う場合は移動距離にもよりますが20,000円程度は覚悟しておくべきです。
    ただし、会社から交通費が支給される場合は、その額を差し引いた金額を維持費として考えましょう。
    買いものなど近所での使用が多い場合でも、毎月5,000円程度のガソリン代は必要です。
  • 自動車税
    自動車税は、「普通乗用車の場合で年間29,500円から111,000円」、「軽自動車の場合で年間10,800円」がかかります。
    自動車税額を月々で計算すると、900円から9,250円になります。
  • 車検費用
    車検は2年に1回のペースで受ける必要があります。
    車検費用は、車種や車の状態にもよりますが、10万円から20万円ほどは覚悟しておいたほうが良いです。
    車検費用を月々で計算すると、4,200円から8,400円程度になります。

ここで、それぞれの維持費を最も安い場合と高い場合に分けて、毎月かかる維持費の合計を計算してみましょう。

【維持費の比較】
※ここでは月換算の金額になっています。

安い人の場合高い人の場合
自動車保険料2,000円10,000円
駐車場代5,000円30,000円
ガソリン代5,000円20,000円
自動車税額900円9,250円
車検費用4,200円8,400円
合計17,100円77,650円

ここでの金額はあくまで目安ですが、維持費の高い人と安い人の差額は60,550円にもなります。
実際にあなたの場合に当てはめて、毎月かかる維持費の合計がいくらになるのかを想定しておくことが重要です。

さらに、車にかかる毎月の支払いは「維持費の合計」に「ローンの返済額」を足した金額になることを忘れてはいけません。
ローンの返済額を含めれば、安くても30,000円程度の出費が毎月かかることになります。

ちなみに、「自動車税の支払いは1年に1回」、「車検費用の支払いは2年に1回」です。
どちらも高額な出費になるため、毎月の維持費として資金を用意しておくことをおすすめします。

車にかかる出費と収入のバランスが大切

ここまでの説明で、どのように車を購入する際の予算を決めていけば良いのか理解できたのではないでしょうか。

まずは、年収からおおよその購入予算を想定しておきましょう。
そのあと、あなたのほしい車を購入した場合に、「ローンを組んだときの毎月の返済額がいくらになるのか」「毎月の維持費はいくらになるのか」をあらかじめ計算します。

さらに、車にかかる毎月の出費を自分の収入から支払っていけるのかを慎重に検討することが重要です。
もし毎月の支払いがギリギリになってしまう場合は、以下のような方法で対応することが可能です。

購入計画を変更して毎月の維持費を抑える
  • 車種を変える
  • 同じタイプでも安い中古車から探す
  • グレードを下げる
  • ローンの返済期間を延ばす
  • 頭金を増やす

どうしても買いたい車がある場合は、無理な返済計画を立てずに、ある程度のまとまった資金を作ってから購入することをおすすめします。

ここで説明したように、車を購入する前に自分の収支状況を明確にしておくことで、安心して購入に踏み切ることができます。

まとめ

もちろん、頭金を用意したり、無理のないローンの返済計画を考えたりすることは大切です。

ただ、なかには車を買い替える人もいるはずです。

その場合は、今乗っている車をいかに高く売るかも重要になってきます。
車を高く売ることができれば、その分、車の購入予算に組み入れることができるからです。

たとえば、頭金が100万円用意できたとします。
今乗っている車が50万円で売れた場合、頭金を150万円にできるので、選ぶ車種やローンの返済期間を帰られるかもしれません。

いずれにしても、車を高く売って損はありません。

ただし、ディーラーや買取店によって「車がいくらで売れるか」は全然変わってきます。
お店によって買取価格に数十万円の差が生じることもあります。

ですから、車を売る際は「複数社の買取価格を比較する」ことが非常に重要です。
これをしないと、買取価格が安いお店に車を売ってしまう可能性が高いからです。

なので、複数社の査定額を比べ、できるだけ車が高く売れるお店に買い取ってもらうべきです。

車の買取査定額は、店舗によって数万〜数十万円もの差が生じます。
ですから、車をできるだけ高く売るには「相見積もり」が欠かせません。

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