ふつう、車を買取店で売る場合、店舗に持ち込んで査定してもらうことを考えるかと思います。
もちろん、それでも全然いいんですが、車を持ち込み査定で売るメリット・デメリットがあるので、そのことをあらかじめ知っておくと良いです。
そこで今回は、持ち込み査定で車を買取してもらうと何が良くて、何がダメなのかを詳しく解説します。
車をどうやって売ればいいのか迷っている方の参考になれば幸いです。
車を持ち込み査定で売却するメリット・デメリット
車を買取店で売るには、まず査定を受ける必要があります。
車の値段を出してもらった上で、売却するかどうかを判断するからです。
そして、査定方法には、次の2つがあります。
- 持ち込み査定
車を店舗に持ち込み、その場で査定してもらう方法。 - 出張査定
買取店の方に自宅まで来てもらい、そこで査定を受ける方法。
今回は、持ち込み査定のメリットとデメリットをお伝えします。
持ち込み査定のメリット
店舗で査定を受けるメリットは、以下のとおりです。
【メリットその1】予約なし(飛び込み)でも査定を受けられる
出張査定の場合は、まず予約が必要になります。
一方、持ち込み査定は、飛び込みでいっても対応してもらえます。
つまり、予約が必須ではありません。
ですから、店舗の近くを寄ったとき、思い立ったときなど、いつでも気軽に査定を受けられるのがメリットです。
ただし、週末などは、予約ナシだと待たされることもあります。
その場合は、あらかじめ予約してから店舗に行ったほうが確実です。
【メリットその2】見積もり感覚で買取金額がわかる
たまに「査定をしてもらったら、車を絶対に売らなければいけない」と勘違いしている人もいますが、そんなことはありません。
持ち込み査定の場合は、あくまで「見積もり感覚」で車を見てもらえます。
つまり、車を売るかどうかは条件次第で、もちろん、その決定権はあなたにあります。
ですから、持ち込み査定をやる場合は、「査定をお願いできますか?」と気軽に頼めばOKです。
【メリットその3】飲み物がタダ
車の査定が終わるまで、だいたい20〜30分はかかります。
でも、ほとんどの買取店は、その間、コーヒーなどを出してくれます。
車を売るとなると、どうしても気構えてしまいますが、実は、けっこう気軽に査定は受けられるんです。
ですから、喫茶感覚で査定を受けられるのも、「持ち込み」のメリットではないでしょうか。
持ち込み査定のデメリット
一方、持ち込み査定のデメリットは、以下のとおりです。
【デメリットその1】わざわざお店に出向く必要がある
出張査定なら自宅まで来てもらえますが、持ち込み査定は、こちらがお店まで行く必要があります。
出先で買取店に寄るのであれば気軽ですが、わざわざ出向くのは結構めんどくさいと感じるかもしれませんね。
【デメリットその2】何社も回ると時間がかかる(比較が大変)
当然ながら、車での移動時間もかかりますよね。
たとえば、飛び込みで買取店を何社か回ることを想像してみてください。
移動→査定→移動→査定を繰り返すことになるので、労力と時間がかなり必要です。
実際、私も持ち込み査定で5社を回ったことがありますが、ほぼ1日が潰れました・・・。
ですから、持ち込み査定で何社か比較しようと思うと、かなり手間がかかることは覚悟しておきましょう。
【デメリットその3】商談が長引きやすい
車の買取では、はじめに査定を受け、その結果をもとに売るかどうかの商談をおこないます。
店舗査定の場合は、もちろん商談はテーブルでおこないます。
しかし、じっくり腰を据えて話をすると、向こうのペースに飲まれやすく、商談が長引くことが多いです。
いろいろ話を聞けるのはいいんですが、とにかく「持ち込み査定は時間がかかりやすい」というデメリットがあります。
メリットとデメリットをまとめます。
《持ち込み査定のメリット》
- 予約なし(飛び込み)でも査定を受けられる
- 見積もり感覚で買取金がわかる
- 飲み物がタダ
《持ち込み査定のデメリット》
- わざわざお店に出向く必要がある
- 何社も回ると時間がかかる(比較が大変)
- 商談が長引きやすい
持ち込み査定は「気軽さ」がメリットです。
一方、「時間や手間がかかる」のがデメリットになります。
とくに何社か比較するときは、出張査定のほうが好都合だと思います。
車を店舗に持ち込んで買取してもらうときの流れ
では、持ち込み査定で車を売るときの流れをカンタンに押さえておきましょう。
【STEP1】査定を受ける
いずれにしても、まずは査定を受けなければ始まりません。
店舗査定の場合は予約が必要ではないので、お店に直接行けば車を見てもらえます。
ただし、前述したように、土日などはパッと対応してもらえずに待たされる可能性もあります。
ですから、その場合は、事前に予約してからお店に行きましょう。
【STEP2】商談・成約
査定が終わると、その情報とオークション相場を照らし合わせ、あなたの車の査定金額を決定します。
この間はちょっと待たされます。
査定金額が決まると、その結果が伝えられ、商談に移ります。
査定結果に納得できれば、無事に売却となります。
なお、本気で契約するつもりで交渉すれば、最初の金額からプラスしてもらえることもあります。
言い値に納得ができなければ、こちらの希望をきちんと伝えることも大切です。
どうしても折り合いがつかなければ、そのお店と契約することはありません。
【STEP3】必要書類の準備
売却先の買取店が決まったら、必要書類の準備に取りかかります。
とはいっても、ほとんどは手元にあるはずですから、そこまで時間はかからないと思います。
ただし、引っ越しや結婚などで住所や名字が変わっていると、あらたに追加書類が必要になるケースもあります。
詳しくは、以下の記事で説明しています。
【STEP4】車と契約書類の引き渡し
次に、車体と契約書類の引き渡しです。
車の引き渡しは、「自宅まで取りに来てくれる」「自走して店舗まで持ち込む」のどちらかになります。
事前によく確認しておきましょう。
なお、自宅まで引き取りをお願いする場合は、費用がかかることもあります。
お店によっては数万円も請求されることもあるので、十分に注意してくださいね。
ただし、費用がかかったとしても、「契約するから無料にして?」と交渉することも可能です。
その辺は、ウマく言った者勝ちですよ。
【STEP5】入金確認
引き渡し後、遅くとも1週間以内には買取金額が口座に振り込まれるはずです。
最後に、約束した金額が入金されているか確認してくださいね。
もう一度、流れをザッと確認しておきましょう。
- 査定を受ける
- 商談・成約
- 必要書類の準備
- 車と契約書類の引き渡し
- 入金確認
早ければ、査定〜入金まで1週間以内に終わらせることも可能です。
ただし、買取金額はお店によって全然違うので、売却先は慎重に決めるようにしてください。
車買取店での持ち込み査定がオススメできない理由
ここまで、持ち込み査定のメリット・デメリットや流れを解説してきました。
ただ、正直なところ、私としては「持ち込み査定」はあまりオススメできません。
その決定的な理由は、ズバリ「複数社を比較するのに手間がかかる」という点です。
したがって、車を少しでも高く売ることを考えると、何社かに査定してもらい、それぞれの条件を比べる必要があります。
でも、持ち込み査定で何社も回るのは、けっこう大変です・・・。
根気強い方ならいいんですが、たいていは面倒になり、「まいっか!」と妥協して売却先を決めてしまうのがオチ。。
ですから結果的に、持ち込み査定では、車が高く売れないことが多いんです。
車を高く売るなら出張買取で査定金額を比較しよう!
では、どうすれば車が高く売れるんでしょうか?
いずれにしても「比較すること」は必須ですが、持ち込み査定より出張査定をオススメします。
その理由は、以下のとおりです。
- 何社も回る必要がない
- 査定、商談がサクッと終わる
- 複数社を比較するのに効率がいい
何より、条件を比較するのに持ち込み査定より手間がかからないのが、出張査定の大きなメリットです。
ただし、出張査定でも1社1社に対応すると、それなりに時間はかかります。
出張査定は「まとめて」がコツ!
ですから、複数社の出張査定を「同時」におこなうことをオススメします。
いわゆる「同時査定」という方法で、業者同士がその場で競い合うことで、限界の査定金額を提示してもらえるんです。
詳しいやり方は、以下の記事で説明しています。
このやり方が、私が今まで経験したなかで、車がもっとも高く売れる方法です。
なお、同時査定をやるにも、1社ずつ査定をお願いするのは面倒ですよね。
その際は、複数社にまとめて査定を依頼できる「車一括査定サイト」を利用してください。
査定金額を比較するためのサービスですから、使わない手はありません。