査定士はどこを見る?車査定で必ずチェックされる9つの項目

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車を売却するときには、買取業者に車の査定をしてもらいます。
査定とは、「その車の状態を調べ、いくらで買い取るか決めること」です。
査定士は、業者ごとに決められた査定のチェック項目に従って車の評価をします。
売る立場の人からすれば、「査定士が車のどこを見て評価をしているのか」ということが気になるのではないでしょうか。

車を査定する際には、以下のチェックポイントが査定額を大きく左右します。

査定のチェックポイント
  1. 車種、年式、グレード
  2. 走行距離
  3. 外装(ボディカラー、傷、へこみなど)
  4. 内装(シート、フロアマット、においなど)
  5. エンジン周り
  6. 装備品、オプション
  7. 付属品、純正品パーツ
  8. 修理歴の有無
  9. 定期点検整備記録簿

愛車をできるだけ高額で査定してもらうには、査定のチェック項目を把握した上でアピールポイントを探すことが大切です。
さらに、査定のチェックポイントでマイナス評価にならないように前もって気を付けておけば、より高額査定になる可能性があります。

ここでは、査定時のチェック項目についてそれぞれ詳しく説明します。

目次

車種、年式、グレード

車を査定する際に査定士は、「車種・年式・グレードなどの基本情報」をもとに大まかな査定額を想定します。
この金額は、「中古車オークション市場での相場」が目安になります。
そのため、査定してもらう車が「市場で人気のある車種」であれば、査定額はプラスになります。

また、年式も査定額に大きく影響します。
年式とは「車の年齢を表すもの」です。車は新車の状態に近いほど中古車としての価値が上がります
逆をいうと、年式が古くなればなるほど、中古車としての価値は下がります。
なぜなら、古い車ほど劣化が進んでいたり、故障の可能性が高かったりするからです。
ですから、人気が下がり高く売れなくなるのです。

また、グレードも査定額を決める重要なポイントです。
グレードとは、「同じ車種でも装備・内装・エンジンの排気量などに違いをつけ、ランク分けすること」です。
基本的には、グレードの高い車は査定時の評価が高くなります。
なぜなら、グレードの高い車は人気があるからです。
たとえばグレードが上がることで、シートがレザー素材になったり、エンジンがスポーツ仕様になったりします。

ただし、ガソリン車は排気量が大きくなると、燃費が悪くなります。
そんため車種によっては、グレードが上がることで人気が下がることもあります。

このように、査定士は「車種・年式・グレードの基本情報」と「中古車オークションの相場」を照らし合わせておおよその査定額を決めます。

この中で注意しておきたいポイントは「年式」です。
すべての車の年式は毎年1月1日に更新されます
つまり、どの車もそのタイミングで年を取るのです。
年式が1年変わるだけで車の査定額は大きく下がります
もし、車を売却することが決まっているのであれば、年を越すまえに手放すことをおすすめします。

また、モデルチェンジの時期も注意しましょう。
モデルチェンジとは、「車の名前・コンセプト以外の仕様が大きく変わること」です。
たとえば、「エンジン性能」「内・外装のデザイン」「安全性能」「燃費性能」などです。

モデルチェンジされると、いままで一番新しいモデルが一世代古いモデルになります。
つまり、「古くなった」と見なされるため、市場価値が下がるのです。
そのため、車の売却を考えているのであれば、モデルチェンジの時期も必ずチェックすることが重要です。

走行距離

走行距離も「その車がどれだけ使われたか(古いか)」を確認するために必ずチェックされます。

走行距離の目安は「1年1万キロ(軽自動車は8,000km)」とされています。
査定の際、走行距離がこの目安より多ければ、マイナスに評価されます。
逆に、目安より少なければプラスに評価されます。
なぜなら、車の部品はたくさん走るほど消耗するからです。
つまり、「多走行車ほど古い」と見なされ、評価が下がるのです。

ただし、走行距離がこの目安より極端に少ないと、評価を下げることがあります。
なぜなら、車はある程度動かすことでいい状態を保つことができるからです。
つまり、あまり動かしていない車は動作不良になる可能性が高くなります。

したがって、「1年間に換算すると、何キロ走行してきた車なのか」ということも重要な査定ポイントになります。

外装(ボディカラー、傷、へこみなど)

人気車種は中古車オークションでも高額で取引されます。
そのため、あなたの愛車が人気の高い車であれば、高額で査定してもらえる可能性があります。

また、ボディカラーが人気色であればプラス査定になります。
たとえば、「白、黒、シルバーなどのモノトーン色」は人気カラーとして定番です。
しかし、カラフルなボディカラーは人気の浮き沈みが激しいため、プラスの査定になりにくいです。

高額な修理はやめておく

査定士は、「傷やへこみなどの外装の状態」も必ずチェックします。
当然、外装のキレイな車のほうが人気が高いため、高額査定につながります。

「査定の評価を上げるためには傷やへこみを修理したほうが良い」と考えるかもしれません。
確かに、外装のキレイな車は高く売れますが、査定額が2~5万円上がる程度です。
ですから、傷やへこみを直すに前に、修理費にいくらかかるのかを確かめる必要があります。

たとえば、板金修理(事故などで変形した車を専用器具でもとに戻し、再塗装する作業)で大きな傷やへこみを直す場合、修理費に10~30万円もかかります。
これでは、せっかく査定額を上げるために修理しても、修理費のほうが高くなってしまい損をします。
ですから、高額な修理はやめておくべきです。

ただし、コンパウンドなどの市販の研磨剤で消える程度の小さい傷や浅い傷は、対処しておくと良いです。
査定士に好印象を与え、プラス評価になることがあります。

内装(シート、フロアマット、においなど)

査定士は、シートの汚れやへたり、フロアマットの汚れなど、内装の状態もチェックします。
タバコの焦げあとも大きなマイナスポイントになるため注意しましょう。

また、車内に染みついたにおいはマイナス査定になります。
自分では気にならないにおいも、他の人からすれば気になるものです。
それがお気に入りの芳香剤の香りだとしても、においのあること自体がマイナス要因になります。
そのため、査定をしてもらう1~2ヵ月前から「におい対策」をすると良いです。

まずは、においの原因になる「タバコ、ペットなど」は車内に持ち込まないようにしましょう。
さらに、査定までの間に、車用の消臭剤で3~4回ほど消臭しておくと効果的です。
また、日頃から換気をしたり、日当たりの良いところに車を置いたりすることも消臭対策になります。

においが改善されれば、査定士に好印象を与えることができます。
そのため、車を売ろうと考えている場合は、あらかじめ消臭しておくことをおすすめします。

エンジン周り

査定士は、「エンジンまたはエンジンオイルの状態、バッテリーの状態、改造・修理の有無など」をチェックします。
エンジンルームは車が走るうえで最も重要な箇所のため、厳しくチェックされます。
また、「改造・修理の有無」も走行に関わるため細かく見られます。

とくに、エンジンの不調や不具合は致命的なマイナスポイントです。
エンジンを良い状態に保つためには、「エンジンオイルを定期的に交換すること」が最も重要です。
ですから、忘れずに定期的にエンジンオイルを交換し、メンテナンスをしておくべきです。

装備品、付属品、オプション

装備品(エアコンやオーディオなど)が故障しているとマイナス査定になります。
そのため、不具合がある場合は修理しておいたほうがマイナス査定を防ぐことができます。
しかし、修理費が高額になる場合は修理に出さないほうが良いです。
修理したことにより査定額がアップしても、修理費のほうが高くなり結果的に損をしてしまいます。

取扱説明書などの付属品購入時に付いていたもの使わなくなっても捨てずに持っておくことが大切です。
次の購入者にとっては必要なものになります。

また購入時に追加したオプション(たとえば高機能なカーナビなど)は、プラス査定になります。
ですから、オプションがある場合は、積極的にアピールすることで査定額アップにつながります。

修理歴の有無

査定してもらう車が「修理歴車(一般的には事故車と呼ばれます)」の場合、査定額が大きく下がります。
修理歴があると、「次の買おうとする人から敬遠される」「走行に影響を及ぼす」などの理由で商品価値が下がるからです。

ただ、修理をした車がすべて「修理歴車」になるわけではありません。
修理歴車(事故車)とは「車の骨格などに欠陥が生じているもの。
その箇所に対して修理歴のある車」のことをいいます。
これは、共通の査定基準で決められていることです。
つまり、事故を起こして修理をしたとしても、フレームなどの骨格部分が損傷していなければ、修理歴車にはならないのです。

もし修理歴があれば、自己申告するようにしましょう。
そのことを隠したりすると、「あとになって査定額を下がられた」「違約金を請求された」などトラブルになる場合があります。

定期点検整備記録簿

法定点検(24ヵ月点検や12ヵ月点検)の内容を記録するためのものを「定期点検整備記録簿」といいます。
これは、その車の過去の整備状況を知ることができる重要な書類です。
記録簿には、「車の所有者、車体番号、ナンバー、点検整備日時、検査責任者、検査時における総走行距離、オーナーの変更歴など」が書かれています。

査定士は、これを見ることで「車の基本情報」や「きちんと整備されてきたか」をチェックすることができます。

まとめ

車を査定してもらう際に、査定士がチェックするポイントをまとめます。

査定のチェックポイント
  1. 車種、年式、グレード
  2. 走行距離
  3. 外装(ボディカラー、傷、へこみなど)
  4. 内装(シート、フロアマット、においなど)
  5. エンジン周り
  6. 装備品、オプション
  7. 付属品、純正品パーツ
  8. 修理歴の有無
  9. 定期点検整備記録簿

査定士は、車の細部までチェックをしながら査定額を導き出します。
車を売ろうと考えているのであれば、まずは査定の際にチェックされるポイントを把握しておくことが大切です。

そのなかから「愛車のアピールポイントを見つけて積極的に伝えること」が高額査定のコツです。

さらに、前もってできる準備としては「メンテナンス」です。
たとえば、「エンジンオイルの交換」や「普段から洗車をすること」です。
日頃からメンテナンスをすることで、車をより良い状態に保つことができます。

普段から大切に扱われた車は、思わぬ高額査定になることがあります。
ですから、愛車を高く売るためには、定期的にメンテナンスを行うことを心がけましょう。

とはいっても、傷やへこみ、エンジンルームのメンテナンスなど、素人ではどうにもできないこともあります。
その場合は、「車を良い状態にする」のではなく、「車が高く売れるお店を探す」ことを考えましょう。

実際に、同じ車でもお店によって査定額が数十万円も違うケースは良くあります。
ですから、車を売るうえで、売却先のお店選びは非常に重要です。

車の買取査定額は、店舗によって数万〜数十万円もの差が生じます。
ですから、車をできるだけ高く売るには「相見積もり」が欠かせません。

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