中古車の値段は、同じ車種でも異なることがほとんどです。
そのため、中古車を購入する際は、「できるだけ安く買いたい」と思うのではないでしょうか。
中古車の値段を左右するポイントは以下の6つがあります。
- 年式
- カラー
- オプション装備
- グレード
- 燃費
- 走行距離
これら6つのポイントの違いにより、中古車の価格は大幅に変わります。
中古車をできるだけ安く購入するためには、これら6つの項目をチェックすることが重要です。
ここでは、なぜ価格差が生まれるのかについてそれぞれ説明します。
中古車の年式の古さと価格のバランスを見極める
中古車は、年式が古いものほど安くなります。
その理由は、「年式が古いものは傷や汚れが多くなるから」です。
つまり年式が古い車ほど、たくさん乗られていて劣化している可能性が高くなるため、車の価値が下がってしまいます。
また、「モデルチェンジしているかどうか」も注意すべきポイントです。
モデルチェンジは、4~6年ごとに行われることがほとんどです。
モデルチェンジでは、「外装・内装のデザインが変わる」、「燃費が向上したためエコカー減税の対象となる」、「エンジンの性能・パワーが上がる」、「その他の機能・装備が最新のものに変わる」など、コンセプトや車名以外の部分が新しく変更されます。
モデルチェンジにより新しいタイプが発売されると、今まで乗られていた車はひとつ古いタイプと見なされます。
そのため、モデルチェンジされる前の車は価値を急に落としてしまうのです。
また、人気のある車の新型が発売されると、旧型が中古車市場に溢れることがあります。
これも古いタイプの車の値段が落ちる要因のひとつです。
それほど古くない車でもモデルチェンジをして旧型になった途端に、値段が下がることもあります。
つまりモデルチェンジ後は、今までの車を安く買えるチャンスになります。
中古車を安く買うためには、モデルチェンジのタイミングで中古車市場の相場がどう動くのか見ることが重要です。
中古車を少しでも安く買うには人気カラーを避けよう
日本では、基本的にモノトーンカラー(白や黒など)の車の人気が高いです。
そのため、人気カラーの中古車は他の色の車より値段が高くなります。
つまり、人気のないボディカラーの中古車は安く買うことができます。
人気カラーの中古車と不人気カラーの中古車とでは、価格に50万円以上の差が生じることもあります。
また、車種によって人気カラーは異なります。
そのため、「色の違いにより、価格がどの程度変わるのか」を必ずチェックするようにしましょう。
オプションが充実している中古車は高い!装備類は最低限そろっている中古車を選ぼう
メーカーオプションには、「本革シート」「純正ナビ」「サンルーフ」などのさまざまな装備があります。このようなオプションは購入時に付けてもらうことはできても、中古車には付けてもらえません。
そのため、メーカーオプションが初めから付いているような中古車は人気が高く、市場での価値が上がります。
メーカーオプションの有無で、30万円以上の価格差が生じることは珍しくありません。
まずは、メーカーオプションが必要なのかどうかを見極めましょう。
オプションが必要ない場合、付いていない中古車を探せば安く買うことができます。
また、メーカーオプション以外の社外品であれば、購入後に取り付けることもできます。
その場合、オプションが付いている中古車を買うより、費用が安く済むことがあります。
したがって、メーカーオプションの有無で、価格がどの程度変わるのかを必ずチェックすることが大切です。
中古車を試乗してグレードによる走りの違いをチェックしよう
グレードが上がることで排気量(エンジンの大きさ)が異なります。
たとえば、「1500㏄→2000㏄→2500㏄」というように、グレードが上がるにつれて排気量が大きくなっていきます。
排気量が多くなれば、エンジンパワーが増して走行性能が向上します。
そのため、排気量が大きくなれば(グレードが上がれば)、車体価格は高くなります。
しかし、中古車の場合、排気量の大きな車のほうが安くなることがあります。
なぜなら、排気量小さい車は維持費が安くなるため、人気が高くなることがあるからです。
つまり、「エンジン性能」よりも「税金の安さや燃費の良さ」が重視されれば、排気量の小さい車のほうが中古車としての価値が上がるのです。
したがって、排気量の違いにより価格差が生じるため、このポイントについてもしっかりとチェックしておきましょう。
燃費のいい車は中古車でも価格が高い
車を購入するときに、燃費を気にする人は多いです。
「ガソリン代の節約志向」や「環境へ配慮する意識」により、ハイブリットカーなどの低燃費車への人気が高まっています。
中古車市場でも低燃費車の人気が高く、それにより価格差が生じています。
購入後の維持費を考えた場合、「低燃費車のほうがガソリン代を安く抑えることができるから得をする」と思うかもしれません。
しかし、エコカーなどの低燃費車は人気があるため、価格が高くなります。
そのため、「低燃費車を購入したことにより将来的に節約できたガソリン代」より「低燃費車を購入したことにより上がった車体価格」のほうが高くつくことがあります。
この場合、将来的な出費としては損をしてしまいます。
ですから、トータルコストを低く抑えることができる車はどれかを考えることが非常に重要です。
走行距離が多い中古車は低価格だが、過走行車には注意しよう
中古車は走行距離が多いほど価格が安くなります。
「走行距離が5万キロを超えているかどうか」が価格差の現れやすいポイントになります。
なぜなら、5万キロを超えてきたあたりから多走行車と見なされ、人気が下がるからです。
したがって、5万キロを超えた中古車は安く買うことができるのです。
中古車を買うとき、走行距離が多い車を買うのは抵抗があるかもしれません。
しかし、走行距離が多いからといって、車の状態が悪いとは言い切れません。
前のオーナーが定期的に整備を行っていた車であれば、たとえ5万キロを超えていても、良い状態の中古車はたくさんあります。
車はある程度走らせることで良い状態を保つことができます。
つまり、「走行距離が少ない車」のほうが「走行距離が多い車」より状態が良くないこともあり得るのです。
10万キロを超えた中古車であれば、さらに安く買うことができます。
中古車市場では10万キロを超えた車でも良い状態のものを見つけることは可能です。
車の技術は日々進歩しており、走行距離が多くても良い状態の車はたくさんあります。
そのため、距離だけで判断するのではなく、それまでにどれだけ丁寧に扱われた車かを知ることが重要になります。
中古車の状態と価格のバランスが重要
ここまでの説明で、中古車を安く買うためにはどこに注目すればよいのか理解できたのではないでしょうか。
中古車を購入する際には、説明した6つのポイントにおいてどれだけ価格差が生じるのかを確かめることが重要です。
さらに、上記で説明した「安く買える条件」と「あなたのこだわり条件」をすり合わせていくことも大切です。
そうすることで、「お得で納得のいく中古車」を探すことができます。