「外車は売るとき安いってホント?」
「高い金額で買ったんだから、できるだけ高く売りたい」
「外車が少しでも高く売れる方法は?」
「ディーラーの下取りはダメ?」
「外車に強いおすすめの買取店はどこ?」
高いお金を出して買った外車ですから、手放すときは少しでも高く売りたいですよね。
しかし、外車は “買うとき高い” が “売るとき安い” というのが定説。このことを知らずに査定を受け、提示された金額にがく然とする方も少なくありません。
でも、だからと言って「高く売る」ことを諦める必要はありません。
きちんとした専門知識があり、外車の売買にも精通した専門店であれば、その価値を正確に評価してくれるため、高く買い取ってくれる可能性は高いです。
そこで今回は、外車を相場より高く売る方法をご紹介します。
外車が売るときに安い理由
そもそも、なぜ外車は売るときに安くなってしまうんでしょうか?
高いお金で買った外車なのにリセールバリューが低いのは、少し納得がいきませんよね。
ただ残念ながら、外車が売るときに安いのは本当です。。
その理由を説明します。
日本では中古輸入車の需要が少ない
最も大きな要因、それは「中古」輸入車の需要が少ないことが挙げられます。
外車は国産車に比べて価格が高いため、お金に余裕がある方が「新車購入」するケースがほとんど。
それに、古くなった外車は故障のリスクも高くなるため、どうしても中古車としての需要が少ないのが実情です。
つまり、外車は中古車としての人気が低いため、買取店も高値を付けにくいんですね。
外車は査定の難易度が高い
また、国産車をメインに扱う買取店では外車の知識が浅いため、車種ごとの特徴やセールスポイントを把握していません。
つまり、その価値を正確に査定するのが難しいため、どうしても積極的な金額を提示できないんです。
知識がない代わりに、そういう買取店の営業マンは「中古車オークションの相場」を元に査定額を決めます。
しかし前述のとおり、中古の外車は相場が低いため、一般的な買取店で査定すると必然的に安くなってしまいます。
修理費用や整備コストが国産産より高い
また、外車の専門知識がないと、整備や修理もまともにできません。
しかし、そのままでは中古車として販売できないので、自社では触らず、専門業者に整備を委託するケースがほとんどです。そうなれば、余計にコストがかかります。
一般的な買取店はそのコストを見越して買い取る必要があるため、その分、査定額を下げざるを得ません。
ポイントをまとめます。
- 中古の外車は需要が低い
→市場相場が安い - 査定が難しい
→高値を付けにくい - 整備コストが高い
→コストを見越した査定額になる
以上の理由から、外車は売るときにどうしても大きな値崩れを起こしてしまいます。
5年落ちの外車を売るとこれだけ安くなる
では、実際にどれくらい値崩れするのか、外車のなかでも人気のある3車種の「新車価格」と「買取相場」の差を見てみましょう。
(参考:グーネット買取)
【BMW 3シリーズ】
5年落ち/走行距離約5万km
新車価格 | 買取相場 | 値下がり幅 |
---|---|---|
529万円 | 117万円 | −412万円 |
【メルセデスベンツ Cクラス】
5年落ち/走行距離約5万km
新車価格 | 買取相場 | 値下がり幅 |
534万円 | 141万円 | −393万円 |
【フォルクスワーゲン ゴルフ】
5年落ち/走行距離約5万km
新車価格 | 買取相場 | 値下がり幅 |
287万円 | 50万円 | −237万円 |
ご覧のとおり、いずれも5年落ちで相当値下がりしているのが分かります。これから外車を売ろうとしている方にとっては残酷な事実ですよね。
ただ、これはあくまで一般的な買取店の相場であって、きちんと評価してくれるお店ならもっと高く売れる可能性はあります。
外車と国産車の値崩れを比較
一方で、5年落ちの国産車はどれだけ値崩れするのでしょうか。
【トヨタ プリウス】
5年落ち/走行距離約5万km
新車価格 | 買取相場 | 値下がり幅 |
300万円 | 135万円 | −165万円 |
【トヨタ アルファード】
5年落ち/走行距離約5万km
新車価格 | 買取相場 | 値下がり幅 |
382万円 | 281万円 | −101万円 |
【スズキ ワゴンR】
5年落ち/走行距離約5万km
新車価格 | 買取相場 | 値下がり幅 |
125万円 | 46万円 | −79万円 |
5年落ち・5万kmという同じ条件ですが、国産車は外車ほど値崩れしていません。
外車と国産車の値下がり幅をわかりやすく比べてみましょう。
〈外車と国産車の値下がり幅を比較〉
輸入車 | 国産車 | ||
3シリーズ | −412万円 | プリウス | −165万円 |
Cクラス | −393万円 | アルファード | −101万円 |
ゴルフ | −237万円 | ワゴンR | −79万円 |
ご覧のとおり、外車のほうが明らかに値崩れを起こしています。
これが、「外車は買うと高いが、売るとき安い」と言われている現実です。
外車を下取りに出すとなぜ安い?
なかには、買い替えの手続きが一度で済む「ディーラー下取り」を考えている方もいるかと思います。
ただ、「外車を高く売る」ことを考えると、下取りはNGです!
そもそもディーラーは「新車販売」がメインの仕事なので、中古車の販売ルートに精通していません。
そのため、ディーラーは他社の車を下取りした場合は、そのまま輸入車買取店に横流しするケースがほとんどです。
ディーラーが自社の車を下取りした場合は、整備して自社販売することもあります。
しかし、整備や管理に高いコストがかかるため、それを見越して安く下取りしなければいけません。
そもそも下取りとは、オーナーが車を買い替えるときの手間を省く「サービスの一環」に過ぎず、ディーラーは中古車で利益を出す会社ではありません。
したがって、一般的な買取店で売るより、下取り査定はさらに厳しい結果になるでしょう。
下取りでも外車が高く売れるケース
ただし、下取りでも高く売れる場合があります。その条件は次の3つです。
- 新車購入から3年以内に売る
- 同じメーカーで買い替える場合
- コンディションがいい車
初回の車検が来るまえに車を売りたい方もいるかと思いますが、その際、「ベンツ→ベンツ」や「ポルシェ→ポルシェ」など、同じメーカーの車に買い替える場合は、その輸入車ディーラーで下取りしてもらうのも一つの方法です。
というのも、コンディションのいい中古車であれば、輸入車ディーラーは「認定中古車」として自社販売するケースもあるからです。
かなり厳しい条件ではありますが、上記3点をクリアできる車であればディーラー下取りでも高く買い取ってもらえる可能性はあります。
外車が高値で売れる買取店はどこ?
ここまで、外車が高く売れない理由を説明してきましたが、どのお店なら高く買い取ってもらえるのでしょうか?
結論ですが、候補となるのは以下2つのタイプの買取店になります。
- 輸入車買取の専門店
- 輸入車の買取に力を入れている大手買取店
このいずれかのお店で査定してもらえば、外車を高値で買い取ってもらえる可能性大です!
その理由を説明します。
外車の価値を把握しているから正確に査定できる
専門知識のある査定士が車を評価するので、その車種の特徴やセールスポイントが買取価格にきちんと反映されます。
とくに希少性の高い車はプレミア価格になることもあります。
しかし、プレミアが付いた外車は流通していないので、そもそも「相場」が存在しません。
そのため、中古車オークションの相場をもとに査定額を決める一般的な買取店では本来の価値を見極めることができません。
- 輸入車買取店→外車を正確に査定できる
- 一般的な買取店→外車の査定は不得意
したがって、外車の専門知識がある買取店で査定してもらうことが重要です。
輸入車に精通した販売ルートを持っている
また、輸入車買取店であれば、同業のつながりや海外バイヤー、外車を製造している現地の会社など、国内外にさまざまな販売ルートを持っています。
そのため、買い取った車の需要に合わせたルートで流通させられるので、より多くの利益を出せます。
その分、積極的な金額を提示できるので、結果的に外車は高く売れます。
整備のノウハウがある
また、専門知識がある買取店であれば、整備や修理コストを抑えられるため、そのまま自社販売することもできます。
つまり、中古輸入車を再販することで利益が見込めるため、その分、高く買い取ることで売り手に還元してくれます。
自社販売で中間マージンをカット
一般的な買取店は自社販売が難しいため、中古車オークションに流し、そこでニーズのある販売店に売ります。
しかし図のように、売り手と買い手の間にさまざまな業者を介するため、その都度、中間マージンが発生します。
一般的な買取店はこの中間マージンを見越し、その分、車を安く買い取る必要があります。
しかし、買い取った外車を自社販売できるお店なら、中間マージンを大幅にカットすることも可能です。
図のように、自社の儲けだけ考えればいいので、その分、車を高く買い取ることができます。
ポイントをまとめます。
- 外車の価値を把握している→正確な査定ができる
- 独自の販売ルート→利益を売り手に還元
- 整備コストを抑える→高く買い取れる
- 自社販売で中間マージンカット→高く買い取れる
以上の理由から、外車を少しでも高く売るには、
- 輸入車買取の専門店
- 輸入車の買取に力を入れている大手買取店
このどちらかのお店に買い取ってもらうのがベストです。
外車が高く売れる買取店の探し方
続いて候補になるのが、輸入車の買取に力を入れている大手買取店です。
たとえば、大手買取店のガリバーは、輸入車を専門で売買している「LIBERALA(リベラーラ)」を展開しているため、高値で買い取ってくれる可能性があります。
あるいは、ユーポスのグループ会社には輸入車販売店もあるので、高価買取が期待できます。
でも、条件のいい買取店を自力で探すのは、正直、難しいと思います。
そこで便利なのが「車一括査定サービス」の利用をオススメします。
このサービスには、上記のような大手買取店はもちろんのこと、全国にある「輸入車に強い買取店」も多く加盟しています。
そのため、あなた自身でわざわざ買取店を探す手間がかかりません。
また、候補となる買取店の見積もりをまとめて比較できるため、高価買取してくれるお店が簡単に見つかります。
さらに、各社の見積もりを引き合いに出して交渉すれば、はじめに提示された金額より高値が付くケースもあります。
一括査定サービスを使えば複数社を対象とできるので、外車王より高値で買い取ってくれるお店が見つかるかもしれません。
まとめ
「外車は買う高いのに、売るときは安い」
これは紛れもない事実です。
でも、やすやすと底値で売るわけにはいきませんよね。
今回説明したように、「輸入車専門の買取店」あるいは「輸入車に強い買取店」であれば、あなたの車をしっかり評価してくれるため、相場より高く買い取ってもらうことは可能です。
そこで、まず候補になるのが、輸入車買取専門の「外車王」です。
業界では一番人気の高い買取店なので、一度査定を受けてみる価値はあります。
ただ、外車王1社だけの査定だと少々不安なので、「車一括査定」でほかの大手買取店にも査定してもらうことをオススメします。
あとは一番高値を付けてくれたお店を選ぶだけ。
これが、外車を高く売るための最も確実な方法です。
なお、ディーラー下取りを選ぶ方も、上記の方法で「愛車の買取相場」をチェックすると良いです。
そうすれば、底値で下取りされることは避けられます。