車検を通してから1年後に、「法定12ヶ月点検のお知らせのハガキ」が送られてきます。ただ、「費用もかかるし、面倒だから受けるのをやめておこう」とスルーしてしまう人もいるかと思います。実際に、きちんと12ヶ月点検を受けている人は4割ほどです。
しかし、12ヶ月点検を行うことは法律で義務づけられています。また、12ヶ月点検を受けていないとメーカー保証の対象外になる場合もあります。ですから、車を安全な状態に保つためにも12ヶ月点検は受けておくべきです。ただ、点検を行わないことへの罰則がないため、「12ヶ月点検を受けない」という選択をする人もいるのです。
そこでこのページでは、法定12ヶ月点検について詳しく説明します。
法定12ヶ月点検とは?
ドライバーであっても自主的に点検を行っている人はほとんどいません。そのため、法定点検が法律で定められています。この法定点検には、「12ヶ月点検(1年点検)」と「24ヶ月点検(2年点検)」があります。それぞれ1年ごとと2年ごとに点検を行うことが義務づけられています。
24ヶ月点検とは
24ヶ月点検は車検のタイミングと重なります。そのため、車検を通すときに24ヶ月点検を受けるケースがほとんどです。そのため、24ヶ月点検を受けている認識がない人もいるかもしれません。しかし実際には、車検費用のなかに「点検整備費用」もしっかりと含まれています。
24ヶ月点検で整備をしていないと車検を通らない可能性があります。そのため車検を通す際には、必然的に24ヶ月点検を受けることになるのです。
12ヶ月点検とは
車検を通してから1年後に、12ヶ月点検のハガキが送られてきます。車検時の24ヶ月点検できちんと整備を行いますが、車の状態は1年経てば変わります。また車検のとき、すぐに整備をする必要がない箇所は整備を見送ることがあります。そのため、安全を確実なものにするためには12ヶ月点検が必要なのです。
ただ、12ヶ月点検を行うことは義務ですが、やらなかった場合の法的な罰則はありません。また、自分で点検を行っても良いため、「必ず業者へ依頼して、点検を受けなければいけない」という強制力もありません。そのため実際には、12ヶ月点検を受けない人のほうが多いです。
12ヶ月点検を受けないことで2つの大きなリスクがある
しかし、12ヶ月点検を受けるべき理由は、「安全を確実なものにする」だけではありまえん。そのほかにも、注意するべきことが2つあります。
このように、12ヶ月点検を受けなかったことが大きなリスクとなることがあります。ですから、罰則がないからといって軽く考えてはいけません。12ヶ月点検の費用は1万円程度です。また、車検を受けたところに依頼をすれば、無料で行ってくれる場合もあります。上記のようなリスクを考えれば、決して高くはないと重います。
法定12ヶ月点検のチェック項目
ここでは、12ヶ月点検のチェック項目を紹介します。24ヶ月点検より項目が少ないため、車のメンテナンスを自分で行うような人であれば、このチェックリストを参考にして、自分で点検することも可能です。
【法定12ヶ月点検のチェック項目】
点検箇所 | チェック項目 |
室内点検 |
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エンジンルーム点検 |
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下まわり点検 |
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外まわり・足まわり点検 |
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以上が12ヶ月点検のチェック項目になります。なかには複雑な箇所があるため、実際には業者へ依頼する人がほとんどです。
まとめ
ここまでの説明で、12ヶ月点検がなぜ必要なのかを理解できたと思います。
車検の際、24ヶ月点検を受けることで十分な安全を確保することができます。しかしながら次の車検までの2年間、全く何もしなくても安全ということにはなりません。その安全を確実なものにしてくれるのが12ヶ月点検です。
さらに12ヶ月点検を受けていないと、「メーカー保証の対象外になる」「整備不良による事故では、法的責任が重くなる」というリスクを背負うことになります。
12ヶ月点検を自分で行うことができれば、費用がかからないため一番良いです。しかしチェック項目が複雑のため、素人ではなかなか難しいところがあります。ですから、安全を確実にするためには12ヶ月点検を受けることをおすすめします。