運転にあまり慣れていない場合、「ブレーキをいつ踏んだらいいか分からない」「車がスムーズに止まってくれない」など、一見簡単そうに思えることでも難しく感じる人もいるかもしれません。
車を安全に運転するためには、「ブレーキ操作」は非常に重要なポイントです。また、下手なブレーキ操作は同乗者に不快な思いをさせてしまうため、スムーズに行いたいものです。したがって、たとえあなたがペーパードライバーでなくても、ブレーキ操作のポイントを理解し、運転中に心がける必要があります。
ここでは「ブレーキ操作」について、どのようなポイントに気をつければ良いのか詳しく説明します。
正しいブレーキ操作のコツ
車を運転するとき、ブレーキ操作はアクセル操作よりはるかに重要です。なぜなら、ブレーキ操作は運転中の危険を避けるためには欠かせないからです。また、ギクシャクしたブレーキ操作はショックが大きくなってしまい、同乗者に不快な思いをさせたりハラハラさせてしまったりします。実際に、運転がスマートで安全な人はブレーキ操作が上手です。したがって、ブレーキは運転において最も重要な操作です。
初心者によくあるブレーキ操作は、「最初から強くペダルを踏んでしまう」または「最初の踏み込みが弱すぎて、止まる直前で急ブレーキになってしまう」などがあります。運転に不慣れなうちは、「ギクシャクしたブレーキ操作のせいで、ガクンガクンとショックの大きい運転になってしまった」という経験は誰にでもあると思います。
ブレーキ操作を上手に行うためのコツは、以下の4つがあります。
ブレーキ操作のコツ
- 基本的なブレーキ操作は、「弱く→強く→弱く」とペダルの踏み方に強弱をつける。
- 足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させるときは、かかとを床から離し、ひと呼吸おきながら行う。
- 常に先を読んで、ブレーキペダルを踏むタイミングを予想しておく。
- エンジンブレーキを使う。
これらの操作などを意識しなくてもできるようになるには、繰り返し練習する必要があります。実践すれば、安全というだけではなく、スマートな運転を身につけることができます。
スムーズなブレーキの操作方法
上記にあるブレーキ操作のコツをさらに詳しく説明します。
車をソフトに停車させるためには、ブレーキ操作に強弱をつけることが重要です。最初から強く踏みこんでしまうとショックが大きくなってしまうため、徐々に踏みこむ力を強くしていきましょう。ただし踏みこむ力があまりにも弱いと、しっかり止まることができなくて危険です。強くするタイミングでは、しっかりと踏みこむことを意識しましょう。
車が止まる寸前には一度ブレーキをゆるめます。そうすれば、車が完全に止まるときのショックを和らげることができます。このように、段階的に強弱をつけることで、ショックを感じることなくスムーズにブレーキをかけることができます。
ブレーキをかける直前で足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させると、ブレーキ操作を急いで行わなければいけなくなります。これは、急ブレーキの原因になります。ですから、常に周りの状況を先読みして、ブレーキを踏むタイミングは予測しておくことが重要です。つまり、「あらかじめ足をブレーキペダルに置いておき、いつでもブレーキをかけれる状態にしておく」ということです。
エンジンブレーキの使い方
さらに信号などで車を止めるときは、「エンジンブレーキ」を使うと良いです。エンジンブレーキとは、「エンジンが止まろうとする力を利用したブレーキのこと」です。運転に慣れていない人には難しいと感じるかもしれませんが、エンジンブレーキのかけ方はとても簡単です。その方法は「アクセルを踏まない」、ただそれだけです。ほかの操作はなにも必要ありません。
【簡単なエンジンブレーキのかけ方】
- あらかじめ停車させることが分かっているいれば早めにアクセルペダルから足を離しておく
- ブレーキペダルの上に足を置いて、ブレーキのタイミングを待つ
その間はエンジンブレーキがかかるため、徐々に減速していきます。
ただし、エンジンブレーキで完全に停車させることはできないため、タイミングが来たらしっかりとブレーキをかける必要があります。また急に止まる場合は、エンジンブレーキを使っている時間はありません。あくまでも、信号などであらかじめ止まることが分かっている状況でエンジンブレーキを使うことができます。
ちなみに「アクセルを踏まない」ということは、「ガソリンを使わない」ということにもなります。つまり、エンジンブレーキを活用すれば燃費の改善にもつながります。
まとめ
ここまでの説明で、ブレーキ操作のコツと重要性を理解できたと思います。運転の初心者やペーパードライバーは、「ハンドル操作」や「駐車の仕方」に気を奪われがちです。確かに重要なことではありますが、運転で最も重要なことは「ブレーキ操作」です。
ニュースなどで「アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故」をよく耳にします。それだけブレーキ操作を誤れば、事故につながる可能性が高いのです。したがってブレーキ操作で大切なのは、「余裕を持って落ち着いて行うこと」です。そのためには、車間距離をきちんと取り、スピードを出しすぎないようにするのもポイントです。
まずは、周りの状況を先読みして、ブレーキを踏むタイミングを予想しながら運転するように心がけてみましょう。